中国(北京市)パネルシアター公演旅行 -3日目(午後)-

2019年6月21日  2つの幼稚園での公演と職員との懇談会

『北京市海淀区願慧佳幼稚園』

厳重なセキュリティーの巨大な団地内にある幼稚園。
重厚な門の横には、凄い園だということを示すプレートが5枚掲示されていた。
大変優秀な幼稚園だということが分かる。
(左)ファーストクラス幼稚園 (右)教育者型幼稚園ディレクター 研究と実践の拠点…直訳で、ごめんな・サイです!
ホールには、赤い電飾とモニターに、またまた歓迎の文字が。
恐縮です。
趙さんらスタッフは、すぐに準備開始。助かります。
なべさんは、午前中の幼稚園児たちの反応を基に、プログラムを若干変更し、絵人形を並べる。
公演開始まで、1時間ほどあったので、別室で休憩させていただいた。趙さんと二人、中国でパネルシアターについての課題など、貴重な話ができた。
微かな甘みとすっきりする香りのハーブティーのような八宝茶をいただいた。
八宝とは、「大切なものがたくさん」という意味で、数種類の漢方素材をブレンドした美容健康茶らしい。
午前中の幼稚園でパワーと声を使い切り、かなり興奮気味で疲れを感じていたので、クールダウンするのに大変ありがたかった。
チャンさん(妻)が前振りをして、子ども達の気持ちを盛り上げてくれた。
大変流暢に楽しいお話をしているようで、こちらが勉強になる。
午前中同様、子ども達はすぐにパネルシアターの世界に入り込んできた。 
午前中の幼稚園以上のノリの良さ。自分の声が聞こえない。
先生方も、初めは緊張しているようだったが、次第に表情も和らぎ、子ども達と一緒になって楽しんでいた。
すてきな笑顔がいっぱい。パネルシアターは絵があり、それが動くので、言葉は分からなくても、 十分楽しむことができる。もちろん韓さんの通訳も素晴らしい。徐々になべさんとの息も合ってきて、見て分かるところの説明を省くなど、適度な感じで通訳してくれるようになった。すごいね。
170名の園児全員と記念写真。 
園児たちとハイタッチでお別れ。感情をストレートに表す子ども達からのハグ攻撃。強烈です。
園児を送って戻ってきた先生方が、絵人形を不思議そうに触っていた。
先生方との懇談会。ここでもパネルシアターをやってみたいという意見が聞かれた。
「なべさんは、どうしていつも楽しそうにしているの?」という面白い質問も出た。「観ている人が喜んでくれるし、パネルシアターをしているのが楽しくて仕方がないから。」と答えた。
先生たちから、「中国の作品はないのか?」とも尋ねられた。
そうなんだよ。中国で作品ができるようになると素晴らしい・・・と話が盛り上がった。 
記念写真。
『ブタ君街道を行く』は、結構人気が高い。
片づけをしていると、「保健や安全に関する作品はないのか?」と尋ねられた。ちょうど『ムッシバンをやっつけろ(作:月下和恵)』を持っていた。韓さんと趙さんが説明してくれた。
団地に出入りするときにくぐるゲート。
警備員が常駐している。
夕食に北京料理のお店に連れて行ってもらった。 モンさんとチャンさん。姉妹のように似ている。二人は、「エ〜ッ!」と嫌そうだが、実は喜んでいると思う。
レンコンのはさみ揚げ。シャキシャキとして軽い歯ごたえ。これが一番好きだった。 ニンニクの炒め物。「臭い?」と尋ねると、「明日キスしないから大丈夫だよ。」と趙さん。
アップできないほどたくさんの北京料理が並んだ。毎日ご馳走です。ありがとうございます。 
なんと、この日は、チャンさんご夫婦の10回目の結婚記念日だった。
「私に付き合っている場合ではない!」
こうして2日目の活動終了。中国の幼稚園児は、日本の幼稚園児たちと反応は全く変わらないことが分かった。むしろノリは数段よく、演じ手にとっては大変やりやすい。
中国語ができる人が演じたら、更に子ども達は喜んでくれるだろうし、中国のお話などがあるともっといいと思った。演じ手の育成、中国作品の制作など、楽しい課題が満載だ。
頑張れ、趙さん!
そして、今回の北京での活動をプロデュースしてくれたのはモンさんだということが分かった。誰もパネルシアターを知らないわけだから(しかも中国語を話すことができない日本人)、研修会や幼稚園などで受け入れてもらえるようになるまでには、大変な苦労があっただろう。
感謝の気持ちとお疲れ様をもっともっと自分の言葉で伝えられたら……。 でも本当にありがとうございました。
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