中国(北京市)パネルシアター公演旅行 -2日目-

2019年6月20日  北京市パネルシアター研修会
ホテルの部屋から望む北京市内。
少々霞んでいるが、大都会だ。
ホテルの裏にあるビルが会場。歩いて5分。
1階に案内板が立っていた。
   アートサロン
 日本の絵で遊ぶ工房 6月19〜20日
    (長安店)
 日本の絵で遊ぶショー 6月22日
    (長安店)

・・・とでも書いているのかな?

19日は紙芝居で、パネルシアターは、20日と22日。日本の児童文化を研修する催しらしい。今年で3回目ということだが、パネルシアターは初めて。
会場に着くと、趙さん初め、チャンさんご夫婦や北京の主催者の一人モンさんが、テキパキと準備開始。
舞台・音響の全てをやってくれるので、なべさんは演じることだけ考えればいい。
実演の途中で、何度かピンマイクの電池が切れた。サッと趙さんがなべさんの後ろに回り、電池交換。
これほど演じることに集中できるなんて、これまでの海外公演では考えられなかった。
参加者も時間通りに集まってくれ、私を見かけると「ニコッ」と微笑みかけてくれた。
歓迎ムードに溢れる会場に、何だかホッとした。 
参加者は、絵本館(日本の児童館的なもの?)・図書館・読み聞かせのボランティア・幼稚園の先生方・台湾から大学の先生など50名程。
会が始まるまでは大変静かだったので、目覚ましに軽い体操と自己紹介の歌遊びからスタート。こんなに一体感のあるスタートは、日本でも珍しいほどノリノリで楽しんでいた。
いよいよパネルシアターの鑑賞タイム。
 趙さんが「首都でパネルシアターをするのは、なべさんが初めてです。すごいですね。」と若干プレッシャーをかけてくれた。ハハハ・・・。
準備してくれた舞台が小さかったので、「前のほうが見やすい」と声をかけてもらうと、恐ろしい勢いで集まり、舞台の前に座り込んだ。圧倒される。
そしてパネルシアターがはじまると、すごいノリ。何ら日本と変わらない。
いつもと変わらず、気持ちよく演じられた。
通訳の韓さん(北京の主催者の一人)。
日本で幼稚園の先生をしていた経験があり、現在は図書館に務めているらしい。4月に趙さんと淑徳大学に来て、パネルシアターにハマったということで、「パネルシアターを勉強したい」という熱い熱意が伝わってきた。
舞台は、韓さんの持ち物だった。
ほとんどの人が、スマホを片手に動画や写真を撮っていた。「主催者が記録しているから安心して観て」と趙さんが声をかけ、なべさんが「5歳児に戻って楽しもう」と声をかけた。
笑いが起こり、更にノリがよくなった。
鑑賞コーナーが終わり、休憩時間に入ったが、休憩するどころか舞台に駆け寄り、絵人形を触りまくり。皆さんのやる気に、嬉しい悲鳴。
今回、中国で演じるにあたって、心に決めたことがある。それは、「すべてをさらけ出し、技を見てもらおう」と。
滅多にない機会であり、中国で広めるためには、どんどん真似をしてもらったほうが手っ取り早い。たくさんの人が使うようになれば、趙さんの会社も潤うことにつながると考えた
からだ。
だから動画もwelcome!絵人形を触るのもwelcome!
古宇田先生の数字のマジックも大人気。
日本に戻って、古宇田先生にこの写真を見ていただくと、「来年は僕も行きたいな」と喜んでくださった。
  
午前中の後半は、パネルシアターの講座「パネルシアターの基礎的内容と理論」。 
作品を演じながら、話を進めた。
これに向けて、プレゼンテーションを作成し、1か月ほど前に購入した「ポケトーク」で中国語に翻訳した。少々おかしいところもあったようだが、およそのニュアンスは分かったようだ。このデータも趙さんにプレゼント。今後、中国語の手直しをしてくれるそうだ。
中国では、アイ企画のカラーパネルシアター作品のうち13作品が中国語に翻訳され出版されている。
今回は、そのうちの5作品を演じてほしいという趙さんからの要望があった。
「おたんじょうびうれしいな」「ぐんぐんおおきくなった」「ムッシバンをやっつけろ」「洗濯変身シャワラララン」「とんとんとんこんにちは」を観てもらった。
昼食は、1階のレストランで。強烈な大きさの器に入った酸味のあるスープのモチモチ麺料理やコンニャクの炒め物などご馳走がならんだ。
「夜は、北京ダックだから」という魅惑の一言に疲れも吹っ飛び、午後もパワー全開。
休憩時間に修了証にサインを入れた。
午後からは制作・実演・発表。
各自カラーパネルシアターを購入して制作するのかと思い、買わない人のために…と「お花のマジック」を制作して、事前にデータを送っておいたが、今回は全員がそれを作ると言う。
発表は全員でなく、各テーブルから代表者を1名出してもらうことにした。
みんな雑談を楽しみながら、熱心に取り組んでいた。積極的に質問もしてくれた。
日本人と違い、変な遠慮がない。積極的でやる気を前面に出すので、気持ちがいい。
皆さん、話上手でアドリブが効かせ、「やりとりを大切にして下さい」という私からのアドバイスをしっかり受け止めてくれていた。
自分の前に演じる人を参考にしつつ、更にアレンジが加わり、楽しい演じ方ができるようになった。
アメリカに留学していると聞き、英語で演じてもらった。素晴らしかった。 9:00〜16:30という長丁場。
大層疲れただろうと20分ほど早めに終わったら、チャンさんが手話ソングを始めた。
みんなやる気満々で集まっているのだから、早めになんて気を使う必要はなかったようだ。すごいね。
修了証書を授与した後は、記念写真の嵐が待っていた。
なべさんの絵人形を手に、皆さんは目をキラキラさせながら一緒に写真を撮ってくれと集まってきた。
無事大役を果たすことができたと感じた。  
 
夕食会場へタクシーで移動。
天安門の前を通過。世界で一番広いという道路で片側6車線。先が見えない。それでもこの渋滞はすごい。 
それ以上にすごいと思ったのが、車で移動中、チャンさん(夫)が中国のFacebookのようなものを見せてくれた内容。
「すごい物を見た」「やってみたい」などと興奮気味の文章と共にアップされていたのは、さっきの研修の写真や動画の数々。研修会の様子が、拡散していた。
これほど熱狂的に取り上げてくれれば、パネルシアターの宣伝になるというものだ。
北京ダックの店。
雰囲気がある。うひょひょひょひょ…。
店に入るとアヒルを焼いていた。 美味そう!
個室に入るとクッションのある明らかに他の椅子とは違う席に座らせられた。この席に座る人がお金を払うそうである。
でも、ご馳走していただきました〜!
個室の前で焼いた北京ダックを盛り付けていた。
きれいに盛られた北京ダック。
日本のペラペラなものとは違い、結構肉厚だった。 部位によって味が違う。 韓さんが食べ方を教えてくれた。 
うま〜い!最高です。
頑張ってよかったあ〜
食べきれないほどの料理が並んだ。食べたことがない物ばかり。
ビール大好き〜!
魚の形をした牛乳プリンのようなもの。
バジルシード入りヨーグルト。
中国の菓子アラカルト
 ご馳走様でした〜!!!
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