勝手な考察T
「なぜ介護現場は辛いのか」
- 経営者・管理者・リーダーの指示に振り回される。
←思いつきの指示、人により言うことが違う。
∵介護に詳しくない経営者がいる。自分の考えに固執している経営者。新しい考え方に飛びつく経営者や管理者。
要は、介護に対する考え方が固まっていない。
- OJTがしっかりとなされない
←勤務の長い者は責任者になって指導する時間がない。勤務が交代制のために一緒に教える時間がとれない。
∵先輩のやり方を見て覚えるという姿勢。教えるほど知識や経験のある者がいない。
- 個別性を強調しすぎる。
←利用者の別ニーズ、利用者主体の尊重が大命題。しかし、多忙のために個にニーズを聞き取る時間がなく、職員に余裕がないので個別ケアはできていない。
∵今までの介護の仕方を伝えることが精一杯で、それを個別ケアと言いごまかしている。
- 理想と現実の食い違い。
←利用者本位というが利益追求ではないかと職員は感じる。
相談員は利用者獲得。介護職員は効率化とコスト削減、管理者は経営効率を求められる。
∵介護保険になり、準市場の中での競争を強いられているのでコスト削減でしか利益が出せない構造になっている。
- 相談相手がいない
←適切なアドバイスができる職員が育っていない。
∵3年で大半の職員が辞めている。人によって教えることが違う。
待遇に不満を抱えている者が多い中で、職場の人間関係が複雑になっているので尋ねようがない。
- 職場の人間関係がこじれやすい
←職員の数から見て小規模。事業所ごとには数名から多くて20名程度。
∵一端人間関係がうまくいかなくなると、気まずい雰囲気が続き人間関係の修復がしづらくなる。
仕事に余裕がなく不満を抱えている人が多いので他人を思いやる余裕ができない。
- 代替職員が見つけづらい
←残った職員の負担が増える。そのような職場に行こうとする者はいない。
同じ業界の情報は流れやすく、悪い情報ほど大げさに長く伝わる。
∵前任者がいないので仕事の引き継ぎがしづらい。新人は以前の仕事を書類でしか分からないので余計に仕事が始めにくい。
次第にどこの職場でも働けない者しか来なくなる。
- 経営者はルーチンワークを嫌う
←経営者は、同じ仕事の繰り返しやマニュアルに基づく応対をなぜか嫌う。
∵介護サービスへの思いこみ。個別に対応できる能力が育たないと考えている。
マニュアル自体が作られていない。あっても介護保険の実地指導や情報公開のために作成されたもので実用的でなく介護職員は存在さえ知らない場合が多い。
勝手な考察U
顧客と経費
- 顧客=お金を払う人は誰なのか
本人(要介護またはその予備軍)、家族(介護をすべきと世間から見られる人だけではなく)、施設(入所、通所、ケアマネなどの事業所)、職員(介護食、事務職、ケアマネなど)、プロバイダー、通信会社、パソコン販売店
いくらなら払うか=料金体系と経営的に成立する金額=スケールメリットは考えられるか
- サービスのパック化、オプションサービス
- サービスと通信料、プロバイダー、ソフト・機器のリース料金との抱き合わせ
- ソフトのアドイン(通信機能や情報伝達機能、付加価値)
- ケアマネ:収入が利用者件数による→基本(フォローアップ、メンテナンス)+件数別
- 地域・環境:地域によってブロードバンドの速度・情報量が異なる。
- →環境によって使用できる方法を変える。例、動画…静止画+音声…音声のみ
- →活用する通信機器や端末によって 例、携帯電話、インターネット、無線LAN
- →端末の種類 例、タブレット、携帯電話、徘徊感知器など
- →表示する機器 例、デジタルテレビ(表示する画面の大きさは情報量による。必ずしも全画面ではない)、タブレット端末、一般電話、携帯プリンター(自宅のFAXを印刷機として使えないか)
- →人材
例、利用者本人が操作できる(団塊の世代の家族、孫世代など)、遠距離の場合委託したアルバイト、提携した事業所
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