第3回 タイ・パネルシアター公演旅行 -3日目-

2016年8月20日 特別支援学校におけるパネルシアターの活用
 

今年のチェンマイ大学でのワークショップには、特別支援学校の教員を目指す学生も参加するということで、私の本業である特別支援学校におけるパネルシアターの活用実践について、20分程度話をさせていただく機会を頂いた。

【講義内容】
1 特別支援教育のおけるパネルシアターの有効性 
2 特別支援学校での具体的活用
(1)  小学部の算数
 @ 
形や色の学習   
 A  数字と数
 B  計算(引き算)の意味理解
(2)  小学部の国語
 @  ことば  
 A  お話(内容の理解)
(3)  小学部の音楽
 @  音楽を楽しむ
 A  リズム打ち

(4)  高等部の家庭科
 @  調理前の意欲づけと手順の理解
 A  食育(栄養バランスのいい食事)

(5)  中学部の外国語学習(英語)
 @  英単語   
 A  簡単な会話
3 子どもの可能性を引き出すパネルシアター
 教え子がパネルシアターを通して、成長していく過程と現在の様子について 

【講話を終えて】 現在、日本の特別支援教育におけるパネルシアターの活用法は、まだ標準化されているとは言えない。特別支援教育は、個に応じた教育が基本であり、担当する子ども達一人一人の実態に応じてパネルシアターの活用の仕方も大きく異なってくるからである。今回の講義では、パネルシアターが子ども達の興味関心を高め、教師の工夫次第で様々な活用法があることを理解して欲しかったが、タイの学生達はどのように受け止めただろうか? タイの特別支援教育の現状も知りたいと思った。

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