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ギャザリングでぜひ(マジで)実現したい新ルール
「ダウトルール」

 これは、私がだいぶ前に、土地事故防止のために考えた新ルールである。何人かに話したが、あまり良く理解してもらえなかった。
 ネーミングがギャグっぽいせいもあるのかもしれないが、この新ルールを採用すれば、土地事故で面白くないデュエルをすることが減るだけでなく、より戦略的で駆け引きの要素の強いゲームができると思う。

実は、付け足すルールは、これだけである。
「プレイヤーは、土地をプレイする代わりに、土地の名前を宣言して、手札からカードを1枚、裏返しにして場に出しても良い。このとき、どの対戦相手も「ダウト」と宣言しない場合は、そのカードが場にある間は宣言した土地として扱う。もし、対戦相手の誰かが「ダウト」を宣言した場合、そのカードを表向きにする。そのカードが宣言した土地と違うカードの場合は、これをゲームから取り除く。宣言したカードと同じ場合は、そのカードは場に表向きに残り、ダウトを宣言したプレイヤーは1点のライフを失う」

つまり、土地が無くても、ハッタリで、「山」とか言って関係ないカードを出すこともできるし、相手のダウトを誘ってライフを削るため、山をわざと裏返しにして出すということもできるのである。 これは、一見何の変哲も無いルールのようだが、これによりゲームにかなり駆け引きの要素が生まれてくる。

1.
 たとえば、自分のライフが3点で手札もマナもなし。相手の手札が2枚、ライブラリの残りが1枚、相手の場には森3枚だけという場面(相手のターン)があったとしよう。前回のデュエルで、残りの3枚は、山、ショック、猛火の3枚だというのがわかっているとする。
表にすると下のようになる。

相手の手札 猛火、ショック、山の3枚のうち2枚
相手の場 森  森  森
自分の場 次のターンに相手を倒せるクリーチャーたくさん。マナは0
自分の手札 なし ライフ 3点


このとき、通常ルールでは、相手の手札2枚が猛火のときは、こちらの負け。それ以外のときは、このターンには負けはない(ということは次のターンに勝てる)というふうに、相手の手札で勝負が決まってしまう。
ところが、ダウトルールの場合は、少し状況が違ってくる。
 例えば、相手の手札が猛火ショックだったとする。このときは、ショックを「」といって裏出しして、もしこれが通れば、3点の猛火が打てるので相手の勝ちになる。
 逆にショックの場合は、を「」といって裏出しして、もし、相手が「ダウト」を唱えれば、相手が1点のライフを失うので、ショックでとどめがさせる。
 ここでわかるだろうが、こっちとしては、相手が「」と言って裏出しをしてきたときに、「ダウト」を唱えるかどうかは、簡単に決められないのである。なぜなら、相手の手札の残りが猛火なら、「ダウト」を唱えないと負けだし、ショックなら「ダウト」を唱えたら負けだからである。
 このように、ダウトルールを採用すれば、こういう場面で直線的に勝ち負けが決まらずに、駆け引きをしながら勝ちをもぎ取る(手札に頼らずに)ことができることもあるという面で、より戦略的で、運に頼らないデュエルができるようになるのである。
 私としては、真剣にこのルールの採用を検討して欲しいと思うのだが、やっぱりギャグルールで終わってしまいます?

2.
 このルールを採用すれば、例えば、こんな事もできるのである。
 青単デッキでプレイしていて、場には十分な「」があるとする。このとき、手札の「対抗呪文」を「」と言って裏出しする。すると、対戦相手は、今更島が1枚増えたってどうって事ないし、そのためにライフを削る危険を冒すこともないから、たいていはこの裏だしの「」を通すだろう。
 そうしておいて、ターンが進み、手札が「妨害(MM・打ち消し呪文だが場の島を3枚戻すことで代用コストになる)」1枚になってしまったとしよう。このとき、相手が唱えた呪文を「妨害」の代用コストを払って(島3枚を手札に戻す)打ち消す。このとき、戻す島3枚のうち、裏だしした「対抗呪文」も手札に戻すのである。そうすると、相手は、普通ならこっちの手札が島3枚だけと思うだろうから、この後に安心して重要な呪文を唱える可能性が高い。そこで、この呪文を、今手札に戻した、「対抗呪文」を使ってカウンターするのである。
このように、「ダウトルール」を採用すると、こういうトリッキーなプレイもできるのである。

 これでもやっぱりこのルールはギャグルールだろうか。

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