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・新・ゲームの広場 第3回
・恋のかけひき
さて、ゲームの広場第3回は、マッタリしたタイトルでお送りしたいと思います。と言っても、ルールそのものは非常に簡単です。それでは、まず、ルールの説明からいきたいと思います。
※ルール
このゲームは2人でプレイします。
ジョーカーを入れた53枚のトランプをよくきり、二人に5枚ずつ配ります。
各プレイヤーはこの5枚のうち2枚か3枚を場に出し、残った手札の点数の高い方が勝ちます。
ただし、場に出したカードの点数の合計が20点未満のときは、ゲーム不成立で引き分けになります。
カードの点数は以下の通りです。
スペード以外のカード
A:1点 2〜10:その数字の点数 J・Q・K:10点 ジョーカー:0点
スペードはこの点数がマイナスになります。つまり
:−1点〜:その数字の点数だけマイナス:−10点
ただし、スペードのカードも、手札にあるときはプラス点で計算します。
・プレイの手順
・ジョーカーを入れた53枚のトランプをよく切り、二人に5枚ずつ配ります。
・各プレイヤーは自分の手札をみて、1枚目に場に出すカードを決めます。
・各プレイヤーは、場に出すと決めたカードを、場に裏向きに出します。
・二人ともカードを出したら、場のカードを表向きにします。
・次に、2枚目に出すカードを決め、1枚目と同じように裏向きに出します。
・二人ともカードを出したら、場のカードを表向きにします。
・場のカードの点数を計算します。計算して20点以上のときは「マリッジ(結婚)成立」として、ゲームが成立します。
・ゲームが成立したら、二人は自分の手札に残ったカードの点数を計算して、点数の高い方が勝ちます。このとき、手札のスペードのカードはプラス点になるので注意してください。
・場の4枚の合計が20点に満たないときは、3枚目のカードを、1枚目、2枚目と同じようにして出します。
・場のカードの点数を計算します。計算して20点以上のときは、「マリッジ成立」で、残った手札の点数の高い方が勝ちます。
・両方が3枚目のカードを出しても点数が20点に満たないときは、「マリッジ不成立」となり、お互いの点数は0点で引き分けになります。
このゲームは、場に20点以上のカードを出し(マリッジ成立)た上で、自分の手札に残っているカードの点数をいかに高く保つかが勝負の分かれどころになります。
ですから、場にはできるだけ点数の低いカードを出したいところですが、あまり点数の低いカードを出しすぎるとマリッジが成立しなくなります。
このかねあいがこのゲームの大事なところで、「ある時は優しく(高い点のカード)、あるときは冷たく(低い点のカード)」という恋のかけひきに似てることから、このゲームのタイトルを「恋のかけひき」としたのです。
駆け引きがうまければ、相手に高い点数のカードを出させてマリッジを成立させながら、自分は手札に高い点数のカードを残すことができるでしょう。
逆に駆け引きが下手だと、自分で高い点数のカードを出してしまい、手札には点数の低いカードしか残らないなんてことにもなるかもしれません。
相手との駆け引きで、マリッジを成立させた方が得か、成立させない方が得かも考えていかなければなりません。
このように、このゲームはルールは簡単ながら、その戦略はなかなか簡単というわけにはいかないようです。
それでは、このゲームをリプレイ形式で紹介してみましょう。タイトルが「恋のかけひき」ですので、今回はSADA君とTOMOさんに登場してもらいましょう。
SADA君:さあ、めくるめく大人の時間がやってまいりました。恋のかけひきゲーム、かけひき上手はいったいどちらになるでしょうか。
TOMOさん:あら、そんなの決まってるじゃない。かけひきがうまいのはあ・た・し。SADA君なんかには負けないわよ。
SADA君:まあ、そこはトランプゲームだからね。どうなるかはやってみてのお楽しみ。それじゃカード配るよ。
(SADA君、カードを5枚ずつ配る)
SADA君:(手札は、か。絵札が2枚あるし、合計も39点だから、これはマリッジ成立させた方が得だな。)
TOMOさん:(私の手札はと、だわ。絵札が一枚もないの?これは弱いわね。マリッジ成立はさせないほうがいいわね。)
SADA君:それじゃ一枚目いくよ。
SADA君:(いきなり高いのを出すと高い手がバレバレだから、ここは低いのを出して様子を見よう、を出そう)
TOMOさん:(いきなりスペード出したら弱いのがバレバレよね。ここは、高い手のふりして相手にマリッジ阻止させた方がいいかもしれないわね。を出しましょう)
SADA君、TOMOさん:せーの
とが場に出る。合計12点
SADA君:(TOMOさんはか、手札が高いのかな。でもこっちは最大29点になるからよほどのことがない限り負けないけど)
TOMOさん、強いの出してきたね。手札強いんじゃないの?
TOMOさん:(SADA君は、弱いカード出して弱いふりしてるのバレバレじゃない。手札は高そうね。これは何としてもマリッジ阻止しないといけないわね。次はしかないわね。)
さあて、どうでしょうね。SADA君は弱そうね。(って、強いのバレバレだけど)
SADA君:(TOMOさんはこっちが弱いと思ってるみたいだな。これはしてやったりかな。でもまてよ。強いと思ってあえてそういってるのかもしれないな。ここはマリッジ確保のため強いカードを出した方がいいな。を出そう)
TOMOさん:それじゃ2枚目いくわね。
SADA君、TOMOさん:せーの
場にはさっき出した、に加えて、、が出る。合計得点は3+9+9−7で14点
SADA君:2枚目まででマリッジ成立しないね。それじゃもう一枚だね。(TOMOさんは弱い手みたいだな。じゃないとスペードは出さないはずだから。次は何としてもマリッジ成立させないとね。を出そう)
TOMOさん、手がバレバレになったね。
TOMOさん:(いくらSADA君でも、私の手が弱いのが分かってしまったわね。こうなったら一番弱いカードを出すしかないわね。ね)
そうかしら、ハッタリかもしれないわよ。
SADA君:まあ、次のカードで分かるよ。それじゃ3枚目いくね。
SADA君、TOMOさん:せーの
場にはが出る。合計点は3+9+9−7+10+1で25点。マリッジ成立。
SADA君:マリッジ成立だね。じゃあ点数いくよ。僕がとで17点。TOMOさんは?
TOMOさん:私はとで13点。負けたわね。でもたった4点差よ。
SADA君はカードが私よりずっといいのに、4点しか差がつかなかったわね。
SADA君:まあね、でも勝ちは勝ちだからね。これでかけひき上手は僕の方ということになったね。
TOMOさん:あら、それは違うわよ。私の方がこれだけ悪いカードで頑張ったんだもの。私の方がかけひき上手よ。
SADA君:それじゃあ、もう一回勝負だ。
TOMOさん:いいわよ。次は負けないから。
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