「パネルシアターリゾートセミナー」に参加して

2006年7月25日〜26日
サヤンテラス(千葉県御宿)にて


 23日は福岡で古宇田先生とのジョイント公演。24日は、熊本で古宇田先生の手伝い。そして25・26日は、千葉でのセミナーに参加し、27日は初めての東京公演と、芸能人並のスケジュールを楽しんでいる。その上、ずっと古宇田先生とご一緒できるという貴重な時間を満喫している。

 このセミナーには、きみちゃん・ヨッシーといっしょに参加。私はもちろんパネルシアター分科会だが、二人はアコーディオン分科会に参加する。

25日の報告

 羽田から京浜急行バスでアクアラインを通って東京湾を横断し、一気に房総半島へ。アクアラインからの眺めは、期待はずれ(天気があまりよくなかったせいもあるかな)。

 でもバスの運転手さんは、大変気さくな人で、しかもDANパネ団3人の貸し切り状態だったので、外房の過疎化や道路事情、御宿の繁栄から衰退に至る経緯などについて終点の勝浦に着くまで、たっぷり聞かせてもらった。
 かき入れ時の今でも、乗客がほとんどいないらしく、久しぶりの乗客相手に滑らかに口が動いていた。全く退屈することなく到着。

 勝浦には主催の千葉音楽文化振興協会の人が迎えに来てくれ、目的地の御宿へ。
 会場のサヤンテラスは、御宿の砂浜に隣接するまさにリゾート気分満天のすてきなホテルだった。受付をしていると、昨夕までいっしょだった古宇田先生の元気な声がすぐに聞こえてきた。

 夜の懇親会のときにDANパネ団も作品を見せるように言われていたが、「講演会のときにも、二つくらい見せてください」といういつもの思いがけないお言葉に「は、はい!」。少々驚き慌てつつも、いつも貴重な機会を与えていただく喜びを噛み締めながら返事をする。

素敵な演奏を聞かせてくれた渡辺さん
 主催者側でアコーディオンの講師の渡辺ヒロコさんが、わざわざ挨拶に来てくれ、彼女がなんと大学の二つ後輩だということが分かり感激する。

 こんなすばらしい後輩がいるなんて、大変光栄なことだ。ヒロコさんは、なんと全日本アコーディオンコンテスト総合準優勝という輝かしい経歴の持ち主。そのときの優勝者があのcoba(コバ)さんだ。

 その後、レクリエーション講師の菅野清子さん、ハッピーメロディーの二人、たけとんぼ・・・と、パネルシアター界では錚々たるメンバーに会う。
 初対面の人もいたが、みなさん、大変気さくで、同窓会の様相。初対面であっても、パネルシアター談義に花が咲く。会が始まる前から、こんなに盛り上がって、この先どうなるのか初めてジェットコースターを体験する子どもの気分。

古宇田亮順先生の講演会
 初めは、アコーディオンの伴奏入りの実演だった。
 奏者である渡辺先生の技術のすばらしさもあって、作品にマッチした演奏が効果的であった。アコーディオンは、大げさかもしれないが、一つのオーケストラが箱の中に入っているような気がした。

 しかし古宇田ワールドは、かえって伴奏がないほうがいいかもしれない。伴奏が作品のイメージを作り上げ、それが先行すると演じ手の個性を押さえてしまう場合があると思った。

古宇田先生の実演
 古宇田先生の場合、語りだけでも十分芸術的だし、その中にちりばめられた駄洒落がいい。伴奏があると、駄洒落が入れにくくなってしまう場合もあるという気がした。

 実演の途中に、参加者の作品を見る機会もあり、私も2作品『故郷の春』『ごめんなサイです』を見てもらった。みなさん、それぞれにいろいろな工夫がしてあり、いい刺激やヒントをもらった。

 古宇田先生の駄洒落を交えながら、キュートで流暢な語りの実演は、何度観ても引き込まれる。決してまねのできない古宇田ワールドだ。
 それに、古宇田先生のパネルシアターは、先生のお人柄そのもので、生き生きとして、おおらかで、温かくて、心からパネルシアターを愛している・・・そんなことが伝わる実演なのだ。

 そしてパネルシアターは、「楽しみながら演じることが一番大切」ということを再確認することもできた。

分科会:パネルシアター(制作の時間)
 私の『ごめんなサイです』が好評で、作ってみたいという人がたくさんいたのはうれしかった。

 制作の時間だが、作るより観る方が忙しい。
 「見たい人は見てください。作りたい人が作ってください。」と言いながら、「ブラックシアターの作品を見せます」と言って会場の電気を消してしまうおちゃめな古宇田先生がまたかわいいかった。

天才!素晴らしい実演に感動
懇親会と研修
 夕食をいただきながら、参加者とパネルシアターの活用や関わりについて話をしながら親睦を深める。

 食後、参加者がそれぞれのオリジナル作品を発表した。
 小学校2年生が、5歳のときに作ったオリジナル作品を発表した。観ている人とのやりとりがあり、夢のある楽しい作品。なんといっても絵人形がかわいらしく生き生きとしていた。この日観た作品の中で最高によかった。
 DANパネ団も3作品『ブタ君街道を行く』『はなからこんにちは』『野に咲く花のように』を紹介させてもらった。長年パネルシアターに取り組んでいるベテラン達にも大変好評だった。

怪しい集団(菅野隊長とレク軍団)

26日の報告

レクリエーションとゲームの講習
 砂浜でのレクに参加したかったが、足の怪我(詳しいことは省略)が完治していないので、このレポートを書きながら自分の部屋からその様子を見ていた。残念。

分科会:パネルシアター(制作の時間)
 お互いのパネルシアターを見合ったり制作したりする。

 古宇田先生からまたまた「二つくらい見せてあげてください」と言われ、『だんご3兄弟』『ひつじさんのあみもの』を見てもらう。
 『ひつじさんのあみもの』はまだ納得いく演技ができていないので、皆さんにアドバイスをいただく。大変参考になった。

真剣に演奏するきみちゃんとヨッシー
まとめの会
 アコーディオン分科会参加メンバー全員による演奏に合わせて、パネルシアター分科会の代表者の実演が行われた。
 アコーディオン演奏が初めての人が多い中、すばらしい演奏だった。






朝食がおいしかった
(きみちゃん、ヨッシー、ハッピーメロディのみどりくん)
 最後の最後に、またまた古宇田先生から「みんなに一つ見せてあげてください。」と言われたが、持ってきたオリジナル作品はほとんど見てもらっていたので、『だんご3兄弟』を韓国語で行う。
 遠く大分から来ているということもあって、古宇田先生には貴重な時間を何度も与えていただいた。








リゾート気分満喫の古宇田先生と菅野さん
 感謝感謝の満腹度200パーセントの内容の濃いセミナーだった。
 来年もきっと2回目が開催されるだろう。

 ぜひまた参加したいと思う。