平和授業で「ドレミの歌」

2004年2月23日 M養護学校にて

 今度の平和授業の担当になって、いろいろな国があって、いろいろな人がいて、いろいろなことばがあるけど、みんなで仲良くしよう・・・ということが伝えられたらと考え、DANパネ団の活動に参加しているWill(アメリカ)とソンヨン(韓国)に協力をしてもらった。

 誰もが聞きなれた曲をいろいろな国のことばで聞かせたら、子ども達にも国やことばの違いが理解しやすいのではと思い、「ドレミの歌」を選曲した。

 まず音楽の授業で「ドレミの歌」(作:阿部恵先生、『パネルシアターセレクト2』東洋文化出版)のパネルシアターを使い、子ども達と歌ったり手遊びを楽しんだりした。音楽では、「元気に歌おう」というねらいで指導したが、見事にねらいを達成することができた。

 日頃からパネルシアターが大好きな子ども達は、パネルシアターの絵を手がかりにすぐに歌詞を覚え、4・5回の授業で、これまで歌うところを見たことのない1年生までもが大きな声を出して歌ったり、元気に身体を動かして手遊びをするようになった。

 そして今日の平和授業でも、元気に歌う子ども達。準備してあった英語と韓国語バージョンの「ドレミの歌」にも、子ども達は興味津津で見入っていた。歌詞の内容を理解するのは難しかったかもしれないが、ことばが違うということは耳と目で実感できたと思う。

 先日、韓国の教職員の視察があり、音楽でパネルシアターの授業を見てもらった。そのときにみんなで言った「アンニョンハセヨ」という挨拶を子ども達はよく覚えていて、英語よりも韓国語のほうに親しみを覚えたようだ。

 ・・・・・・と話が脱線してしまったが、何が言いたかったかというと、「ドレミの歌」のパネルシアターはとてもいいよってこと。どこでやっても、みんな元気よく歌ってくれるし、ことばや音階の勉強にもなるし、クイズだってできる。みなさん、ぜひ作ってやってみてください。大きな声で歌うのって勇気がいるけど、このパネルシアターがあればきっとみんな元気よく歌ってくれることでしょう。

・・・そして、ソンヨンの着てきた大変美しいチマチョゴリも効果抜群だったのは、言うまでもありません。

ちなみに・・・

英語の歌詞
Doe(メスの鹿)、Ray(太陽の光線)、Me(私)、Far(遠く)、Sew(縫う)、La(ソの次の音)、Tea(お茶)

韓国語の歌詞
ドラジ(キキョウの根)、レコド(レコード)、ミナリ(セリ)、パランセ(青い鳥)、ソバンウル(松笠)、ラジオ(ラジオ)、シネムル(小川)

指導案(略案)
題 目 韓国やアメリカから来た人と仲良くなろう
ねらい ○韓国の留学生やアメリカから来たALTと話をしたり、歌を歌ったりしながら仲良くなる。
○日本語や韓国語や英語の「ドレミの歌」を楽しむ。

展開
学習活動 指導内容 備考 時間
1.みんなで「ドレミの歌」を歌う
 みんなが1番を歌い終わると、アメリカから来たALT(Willさん)が英語で「ドレミの歌」を歌いながら登場する。 パネルシアター「ドレミの歌」(日本語バージョン) 15分
 続いて、韓国の留学生(ソンヨンさん)が、韓国語で歌いながら登場する。
2.Willさんやソンヨンさんに質問する
○どこからきたの?
「私たちと違うことばで歌っていたけど、あなた方はどこから来たの?」
・地図で日本・アメリカ・韓国の位置を知らせる。
地図 15分
○Willさんとソンヨンさんに、名前やそれぞれの国のことばを教えてもらう。 ・「おはよう」「こんにちは」「にんばんは」「さようなら」は、なんて言うの? 名前や挨拶を日本語・英語・韓国語で書いたカード
3.アメリカと韓国語の「ドレミの歌」を知る
〇「さっきWillさんとソンヨンさんがドレミの歌を歌っていたけど、アメリカや韓国にもドレミの歌があるの?」 パネルシアター「ドレミの歌」(英語と韓国語バージョン) 15分
○もう一度、英語と韓国語の「ドレミの歌」を聴く。
・それぞれの国の歌詞を、パネルシアターを使って知らせる。
○みんなで、「ドレミの歌(日本語)」を歌う。