第1回 韓国公演 -3日目-

2003年7月25日
帰国


 昨夜は、ダニエルと話しているうちにいつの間にか眠っていた。とにかくよく寝た。それでも男性軍は、まじめに6:30起床。
 外は雨。それもものすごい雨と雷。ぼくの気持ちを表現しているのだろう。まだ帰りたくない、もう1箇所くらい公演したいよおおお〜。
 7:30にみんなに声をかけてレストランへ。きみちゃん・かわちゃんは遅れてくる。ぼくらが声をかけたときに慌てて目がさめたらしい。本当に疲れているんだね。

 みんな疲れているはずだが、食欲は旺盛。
 ソンヨンに、「これからもDANパネ団の公演についてくる? 日本にいる間しっかり勉強したらいい。」と言ったら、涙を流さんばかりに大喜び。
 実を言うと、昨日の公演が終わってソンヨンはとても寂しかったらしい。もうこれでDANパネ団とは一緒にいられないと思ったようだ。そんなことはない。ソンヨンは、もうれっきとしたDANパネ団のメンバーなんだよ。韓国支部をしっかり支える大役も担ってもらわないと・・・。
 韓国での次回公演の話やらパネルシアターの普及活動に話やら、ありそうななさそうな話に朝から大笑いしながらの楽しい朝食であった。
 帰りたくはないが、時間が来たので仕方なく東大邱駅に向かう。なんと駅では、ウナス幼稚園の園長が待っているらしい。

 

 駅に着くと、園長は、子ども達や保護者が昨日の公演の後に書いてくれた、とても時間がかかったであろうかわいい手紙やきれいなお土産などを持って待っていた。
 昨日からずっと、保護者から「昨日の公演がすばらしかった」とたくさん電話があったと話してくれた。そして「是非また来て下さい」と言ってくれた。本当にうれしくて寂しいひと時であった。
 ソンヨンともしばらくのお別れ。ソンヨン、本当にありがとう。別府で待っているよ。
 大邱駅を9:18発のセマウル号に乗り込む。大荷物との格闘の始まりだ。憂鬱である。
 電車の中で、さっそく子ども達からの手紙を読む。まだ字を書けない子ども達が多いけど、みんな昨日の印象を絵に表して、感想を先生がメモしてくれていた。あの公演の後、時間をかけて丁寧に作ってくれたことに感謝しつつ、子ども達の気持ちがよく現れた手紙を見た(文字はソンヨンが別府に戻ったら読んでもらう)。

 



 子ども達が描いた絵を見ると、「だんご3兄弟」が一番人気。その他、「ボールがとんできて」「はなからこんにちは」「ブタくん街道を行く」「星座へのさそい」「小さな世界」などに人気が集中していた。
本当に温かい大邱市の人々、ありがとう。さようなら。

 釜山駅に10:30到着。大荷物を釜山港のコインロッカーに預ける。さすがにキーボードは、コインロッカーに入らないので、ビートル乗り場の事務所にお願いする。大変快く預かってくれる。

 身軽になったぼくらは、模範タクシーに乗り込む。少々高いと思ったが、雨に濡れるよりいいので、1人10,000Wでタクシーを借り切り、眼鏡屋やサンゲタン屋やスーパーマーケットに連れて行ってもらう。日本語を流暢に話す運転手さんで、少々調子がいい感じだが、面倒見は大変良いし面白い。

 眼鏡が30,000Wくらいの格安でできるということだったので、連れて行ってもらったが、タクシーの運転手が連れて行ってくれた所はあまり安くない。結局それぞれ140,000W〜170,000Wくらいのものを買った。それでも日本で買うよりはかなり安かった。

 サンゲタンは確かにおいしかった。よかった。今回は、食べ物に関しては大変恵まれた旅であった。もうこれで思い残すものはないと思ったら、やまちゃんはトッポキを食べなかったとポロリ。

 お土産を買い込んで、いよいよ帰りのビートルへ。予定通り15:30に釜山港を出航。そして博多港には、18:25に到着。さすがに帰りの船内では、会話少なくそれぞれ眠ったり本を読んだりしていた。

 日本に帰ってきて、やはりほっとしたというのが正直な気持ち。
 しかし一般の海外旅行では絶対に体験できない貴重な時間を過ごせたことに、大・大・大満足なDANパネ団であった。

 帰ってきて最初の練習日には、みんな思い出話に花を咲かせたが、もう来年の韓国公演の話まで飛び出した。次回行くときは、少し自分でも話せるようになっていたいとメンバー全員思っている。

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