ブーゲンブ村通信　第１３１回（２００３年７月号の３）
　暑い日が続いております。まだ梅雨明けはしてないみたいなので、これか
ら梅雨末期に特有の集中豪雨が襲ってくるところも多いと思います。今まで
の雨で地盤がゆるんでいますので、崖崩れや土石流、地すべりなどの土砂災
害には十分気をつけましょう。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

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＊＊＊＊　　　　占いと季節　　　　＊＊＊＊
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　暑い夏になりました。今ではエアコンなどが普及していて、部屋にいる限
りは、暑いとか寒いとかいうことは少ないのではないかと一見思われますが、
それでも、みんな夏は暑いって言いますし実際暑いですよね。科学や技術が
進歩した現代でも、季節による暑い寒いなどの気候というものは、人間に与
える影響は多いんですよね。

　さて、そういう影響の大きい季節ですが、占いにも季節というものは大き
な影響を及ぼします。例えば、「おうち」占いも元となった四柱推命では、
生まれた季節というのは大きな役割を果たします。「春生まれは〜」「夏生
まれは〜」というわけではないのですが、例えば、「夏月の甲」日の生まれ
の人は「水」がいい働きをする、とか、そういう使い方をしたりします。

　これなどは、夏は暑いから冷たい水がバランスを取るのにはいいという、
ある意味単純な論理なんですが、単純だから悪いとか信憑性がないとかいう
わけではなく、一つの普遍的な真理というふうに考えていいのではないかと
思います。

　さて、夏は冷たい水がいいのだったら、冬は暖かい火がいいのではないか
と思われるでしょうが、それは全くその通りで、夏は冷たいものがよくて、
冬は暖かいものがよいというのは四柱推命のひとつの基軸になっています。

　このように、占いで季節を取り扱う場合は、季節の本来の性質にのっとっ
て、わりと理にかなった取り扱い方をしていることが多いようです。

　ところが、ここでちょっと気になるところがあります。
　世界にはいろいろな気候のところがあります。日本のように四季がはっき
りしているところもあれば、熱帯のように雨期と乾期という分かれ方をして
いるところもあります。また、南半球では春夏秋冬が北半球と逆になります。

　ところが、四柱推命の場合は、このように地域によって気候、季節が違う
ということが考慮されていません。四柱推命で考慮されている季節は、あく
までも日本や中国での季節です。それでも、四柱推命の本には、

「四柱推命は外国人に対しても驚くべき的中率を誇る」

みたいなことが書いてあったりします。ですが、気候が運勢に影響するもの
と考えたとき、世界のすべての地域の運勢を東アジアの気候で標準化してし
まうというのはおかしいのではないでしょうか。

　特に、オーストラリアなどの南半球で生まれた人の場合、東アジアで生ま
れた人と季節が逆になります。寒い冬である７月に生まれた人を占う場合で
も、四柱推命でいけば、「７月＝夏」となって、夏生まれとして占うことに
なってしまいます。夏は暑いから冷たいものがいいというふうに占うわけで
すから、このように季節が逆になってしまったら、占いの根拠そのものが崩
れてしまうのではないでしょうか。

　気候というのは人間の性格などに大きな影響を及ぼすでしょう。それが、
運勢に影響を及ぼすということは想像に難くありません。ですから、気候、
季節を占いに取り入れることはいいと思うのですが、今のところ気候の地域
差までを考慮した占いはないような気がします。今後占いを研究していくと
きに、このような気候の地域差というものを考えてみる価値はあるのではな
いでしょうか。

ブーゲンブ村通信　第１３２回（２００３年７月号の４）
　最近ブーゲンブ村の営業活動をやっていないので、占い掲示板などに来て
くれる人が減ってきています。現在公私ともにけっこう忙しい状況なので、
とりあえずそれを片づけるまでは今の調子なのかもしれませんが、そろそろ
営業活動復活にむけて頑張っていかないといけないのかもしれません。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

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＊＊＊＊　　　　占いと事件　　　　＊＊＊＊
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　どうも最近変な事件が相次いでますね。中学生が同級生を殺したり、幼児
を殺したり、小学生が監禁された部屋で人が死んでたり。犯罪自体はそんな
に増えているわけではないみたいのですが、報道を見る限りにおいては、最
近はわけのわからない事件が多いなあという気がします。

　ところで、雑誌なんかの占いの記事のなかに、「今年一年を占う」なんて
ものがあります。たいてい年の初めとか終わりとかに掲載されて、「今年は
こういう事件、事故が起きる」なんて大胆予言をするわけなんですが、その
わりには、こういう予言というか予測が当たったかどうかというのを検証し
ている記事というのはみかけませんね。

　さて、こういう、事件や事故の予測をする場合、どういったときに「占い
が当たった」と言えるのでしょうか。

　例えば、「今年は殺人事件が起きるでしょう」という占いをしたとします。
これはほとんど意味がありません。殺人事件は毎年何百件と起きてますので、
これは当たり前のことを言っているに過ぎないわけです。ですから、こう言
ってその年に殺人事件が起きたからといって、占いが当たったというわけに
はいかないでしょう。

　それでは、「今年は殺人事件が多発するでしょう」という占いの場合はど
うでしょうか。これも言い方があいまいです。「多発」という意味をどうと
らえるかなんですが、これは極端な場合、殺人事件が２件発生したら「多発」
ということすらありますので、これも何とも言い難いところです。仮に、多
発を、「今年より多い」と考えたとき、当たる確率は２分の１でしょうから、
これが当たったとしても占いが当たったとは言い難いでしょう。

　それでは、もう少し詳しく述べた場合、例えば、

「今年は○○県で○○歳の少年が殺人事件を起こす」

というような占いの場合はどうでしょうか。このくらい具体的になってくれ
ば、当たったかどうかというのがかなりはっきりしてきます。ですが、これ
が、本当に意味のある占いなのかどうかというのは、そう簡単には決められ
ません。これが意味のある占いなのかどうかを判断するには、統計学的な
「検定」という作業をしなければならないんですね。検定の話しは、やりだ
すと長くなるし数学の嫌いな人には苦痛なだけなので、ここでは詳しく述べ
ませんが、要するに、占いが意味のある当たり方をしているのかどうかを、
数学的に明らかにする方法があるということだけ知っておいていただければ
いいのではないかと思います。

　このように、事件や事故を占った場合、それが当たったのかどうか、ある
いは当たったことに意味があるのかどうかということについては、よくよく
考えないと明らかに出来ないんですよね。

　「今年一年の社会情勢を占う」などというのは、結構占い師が宣伝のため
にやっているみたいですが、こういう占いは当たったかどうかを判定するの
が難しいし、仮に当たったとしてもそれが有効なものかどうかもはっきりし
ないわけですから、こういう占いをみて占い師の当たるはずれるを判定する
ことは出来ないんじゃないでしょうか。

ブーゲンブ村通信　第１３３回（２００３年８月号の１）
　九州南部では梅雨が明けたのですが、それ以北はなかなか梅雨が
明けませんね。以前は梅雨明けが８月までずれ込んだこともあるん
ですが、今年もそうなるのでしょうか。
早く梅雨が開けて楽しい夏になるといいですね。
　それでは、今回もブーゲンブ村通信、いってみます。　
＊＊＊　「おうち」占い　＊＊＊
「おうち」占いによる２００３年８月（８月８日〜９月７日）
の運勢です。
「おうち」占いの「玄関」に何があるかで占っています。
「玄関」に何があるかを調べるには、
http://ww6.tiki.ne.jp/~tamatsuo/genkan02.htm
で、生年月日を入力してください。あなたの「玄関」に何があるか
が判定されます。

年と月には「おうち」占いの玄関以外の場所にあるアイテムが回っ
てきます。
アイテムの詳細については
http://ww6.tiki.ne.jp/~tamatsuo/ouchi.htm
に説明が書いてありますので、そちらを参照ください。

＊＊＊２００３年８月の運勢＊＊＊
＊＊＊　全体運　＊＊＊
今月は年の星と月の星が助け合う関係になります。いい感じの助け
方になりますが、その分偏りもでてきます。夏バテでパワーが出な
い人も多くなりそうなので、今月はスタミナをしっかりつけること
が大事になりそうです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「盆栽」の人　運勢のパワー−普通　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−本棚　
　月に回ってくるアイテム−シャンデリア
　今月は真価が発揮できる月だが、何でも理論づくでとらえてしま
うのはマイナス。困難があっても逃げたりとんちで解決したりせず
に、正面から向き合うのがいい。恋愛運は男女とも良好だがあまり
浮かれすぎない方がいいだろう。

「サボテン」の人　運勢のパワー−弱　総合運−Ｂ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−エアコン
　月に回ってくるアイテム−机
　今月はパワーが大きくダウンするので要注意。運勢がいいだけに
体力不足で目の前の幸運を逃してしまうことがありそう。幸運を全
部つかむのは無理そうなので、大事なことに限定して狙うのがいい。
スタミナをつけるのが必須。うなぎなどがいいかも。

「ネオンサイン」の人　運勢のパワー−弱　総合運−Ａ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ａ
　年に回ってくるアイテム−机
　月に回ってくるアイテム−電話
　運勢のパワーは弱いが、もともとパワフルなネオンサインにとっ
てはそんなに大きな問題ではない。むしろ今月はいい星がダブルで
回ってくるので幸運の月になりそう。特に男女とも恋愛運が好調。
さすがに無理をしすぎるとバテるので注意。

「キャンドル」の人　運勢のパワー−弱　総合運−Ｂ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ａ
　年に回ってくるアイテム−シャンデリア
　月に回ってくるアイテム−金庫
　今月は堅実な月になりそう。刺激を求めている人にとってはちょ
っと物足りない月になるかも。派手ねらいはうまく行かない可能性
が大きい。出会いは身近なところにありそう。夏バテをすると長引
きそうなので、早めに対策をとるのがいい。

「大皿」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ａ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ａ
　年に回ってくるアイテム−金庫
　月に回ってくるアイテム−冷蔵庫
　８月になっても好調は続く。他の人が夏バテになっているときに
夏バテ知らずの好調さはライバルに差をつけるチャンス。ただしや
りすぎはあとで反感を買うから、思いやりを忘れずに。出会い運好
調なので、この夏は楽しいこといっぱい。

「掛け軸」の人　運勢のパワー−弱　総合運−Ｂ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−電話
　月に回ってくるアイテム−テレビ（ゲーム）
　悪い運勢ではないのだが、いかんせんパワーが弱いので、思い通
りの成果になかなか届かない。旅行などの計画は無理のないように
余裕をもってたてるのがいい。やはり夏バテには注意が必要。栄養
のあるものをたっぷり食べるのがいい。
　
「はく製」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−テレビ（ゲーム）
　月に回ってくるアイテム−鏡台
　今月は運勢の波がありそう。パワーが強いので夏バテの心配は少
ないが、友達や恋人が夏バテでダウンすることもあるので、周囲へ
の配慮が大事。悪いことがあってもすぐに取り返しがきくので、一
つ一つの出来事に一喜一憂しないことが大切。

「ステンドグラス」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−冷蔵庫
　月に回ってくるアイテム−クローゼット
　今月は活動的になれる月だが、その結果がいい方向に流れるか悪
い方向に流れるかは不安定。多くの人と歩調を合わせることでいい
方向に進みやすくなる。特に今月は夏バテに苦しむ人が多いので、
思いやりを持つことが大事。出会い運はタイミングを見計らって。

「金魚ばち」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｃ
　年に回ってくるアイテム−クローゼット
　月に回ってくるアイテム−エアコン
　自分は元気でもまわりがそうでないので、自分のペースで走って
たら孤立してしまいそう。特に今月はまわりとペースを合わせるこ
とが大事。レジャーや旅行など楽しいことがいっぱいありそう。食
中毒には注意
　
「花びん」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ａ
　年に回ってくるアイテム−鏡台
　月に回ってくるアイテム−本棚
　今月は試験やスポーツにはよい月。スポーツの大会などでは好成
績が期待できそう。好調な月だが、周囲と協調できにくい月でもあ
るので、孤立しないようまわりとペースを合わせることが必要かも。
夏のレジャー、バカンスはそれほど期待できないかも。

ブーゲンブ村通信　第１３４回（２００３年８月号の２）
　土曜日曜で大阪に試験を受けに行って来ました。民間の資格試験なんで
すが、この試験の元締め団体のやることがあまりにいいかげんで、一緒に
試験を受けに行った職場の人とみんなで非難しまくってました。最近は、
仕事がなかなかないので、民間の怪しい資格でも取るだけとってみるかと
思う方もいると思いますが、今回の資格試験は、そういう社会情勢につけ
こんだ悪徳商法ではないかとさえ思うほどです。
　ということで、先週土曜日に発行する予定だったブーゲンブ村通信の発
行が遅れてしまいましたことをお詫び申し上げます。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

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＊＊＊＊　　　　男性も占いしよう　　　　＊＊＊＊
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　筆者はホームページとかメールとかで占いをやっていますが、占いを依頼
される方のほとんどが女性です。男性の依頼者もいないことはないのですが、
数は非常に少ないですね。ひょっとしたら筆者は女性しか占わないというふ
うに誤解されているのかもしれませんが、男性女性関係なく占いますので、
男性の方もどしどし占いをしに来てくださいね。

　さて、男性を占う場合に困るのが、「多くの男性は理屈でものを考える」
ということです。男性を占ったときに多いのが、「そういう結果になる根拠
は何なのか」とか「どうしてそういう結果になるのか」というようなことを
聞かれることなんです。で、理論的に筋道を立てて説明しないと納得してく
れないことが多いんです。筆者は理系なので、理論的にものごとを説明する
のには慣れてはいるのですが、もともと占いというものは理論に基づいたも
のではないので、それを理論的に説明するとなるとかなり大変（というより
不可能に近い）です。とはいえ、それをきちんと説明しないわけにはいきま
せんから、なんとかかんとか考えて説明をするのですが、こういうときはか
なり苦労しますね。

　特に筆者の占いは、まず概略のおおまかな状態をつかんで、そこから肉付
けをしていくというやりかたをしてますので、細かなことについてはかなり
アバウトです。よくあるのが、タロット占いをしたときに、出たカード１枚
１枚の意味を細かく聞かれるということなんですが、筆者の場合は、カード
１枚１枚で解釈するのではなくて、全体の雰囲気をつかんで、それをもとに
解釈していくという方法をとっていて、極端な場合出たカードの何枚かは無
視してしまうということもあります。ですから、このようにカード１枚１枚
の意味を根ほり葉ほり聞かれるとかなり困りますね。

　このあたりは、筆者の占いに対する基本思想「占いはアバウトなものであ
る」というところからきているのですが、どうも日本人には男性に限らず、
緻密なものがいいという考えの人が多いので、アバウトでものを考える筆者
の考え方は説明するのに苦労しますね。

　というわけで、筆者の占いはアバウトでおおざっぱなのですが、それでも
ポイントはしっかり押さえているつもりです。緻密なものが好きな人には物
足りないかもしれませんが、男性女性関係なく占いますので、みなさんどし
どしブーゲンブ村に占いをしに来てくださいね〜

ブーゲンブ村通信　第１３５回（２００３年８月号の３）
　台風１０号は日本を縦断していきました。勢力を弱めないまま近畿地方に
まで達していますので、被害が心配されるところです。自然災害は文明の発
達した現代でも恐ろしいものであることには変わりません。早めに十分な備
えをして、被害を最小限度に食い止めるようにしたいものですね。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

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＊＊＊＊　　　　占いと性別　　　　＊＊＊＊
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　前回、「男性も占いしよう」っていうタイトルでブーゲンブ村通信を書き
ました。占いの世界では、占う方も占ってもらう方も女性の割合が高いみた
いですね。大人気になった「動物占い」によって、男性の占いファンも増え
たと言われてますが、それでも、割合は女性の方がかなり多いみたいです。

　ということで、今回は「占いと性別」について考えてみたいと思います。

　最近では男性と女性を分けると、「女性差別」だとして（なぜか分ける内
容にかかわらず「男性差別」とは言われない）非難されることが多いようで
す。中には、「ジェンダーフリー」とか言って、男女の性別による差をすべ
て無くしてしまおう（例えば、「男の子のランドセルが黒で、女の子のラン
ドセルが赤なのはおかしいから一緒にすべきだ」など）という主張もあるみ
たいで、性別で分けるのは悪いことだという意見が多いみたいですね。

　さて、占いの世界では、性別ははっきりと分けなければならない場合が多
いです。例えば、四柱推命の場合、男性と女性では占い結果が異なります。
　よく、占いを依頼される方で性別を書いてない方が多いのですが、こうい
う場合に、依頼された方の性別を仮定して占うわけにもいかないし、かと言
って性別を教えてくださいというのもなかなか言いにくいので、どう占って
いいか悩むことが多いですね。だいたいは文脈から判断して占うのですが、
それが正しいとも限りませんから、できたら占いを依頼される方には性別を
はっきり書いてもらえると助かります。

　占いと性別を考えるときには、注意する点がもう一つあります。それは、
占いの解釈には、その占いが作られたときの価値観が反映されているという
ことです。以前のブーゲンブ村通信で、「東洋の占いにおける注意点」とい
うのを書きましたが、東洋の占いの場合は「男は仕事、女は家庭」という価
値観のもとで作られていることが多いわけです。そうすると、家庭に収まり
きれない強い運勢というのが女性の運勢に出た場合、「この運勢はよくない」
となってしまいます。逆もしかりで、「おとなしく慎ましやかな男性はよく
ない」というふうになってしまうんですね。ですが、現代では必ずしもそう
ではありませんから、こういう結果が出たからといって一律によくないとい
う判定を下すのはよくないんですね。

　だからといって、こういう占いが、「誤った価値観のもとで作られている」
から信用しないとか使わないとかいうのも早計でしょう。確かに、最終結論
は当時の価値観で作られているから今の価値観には合いませんが、その過程
には使える部分もあるわけです。ですから、こういう占いをする場合は、最
終結論だけを見ずに、その結論に至る経緯を検証して、現代の価値観に合う
ように解釈すればいいわけです。

　最近は性別云々ということが言いにくい風潮があるみたいで、四柱推命な
どの占いはバッシングされていくのかもしれませんが、せっかくの先人の知
恵ですから、うまく現代風にアレンジして、貴重な知恵を絶やさないように
するのがいいのかもしれませんね。

ブーゲンブ村通信　第１３６回（２００３年８月号の４）
　高校野球が始まりましたね。私の郷土宮崎の代表校は、残念ながら１戦目
で負けてしまいましたが、勝負の世界は勝者がいれば敗者も必ずいます。勝
ち負けという結果を軽視してはいけませんが、だからといって１回戦で負け
たら全く無価値なのかというと、そういうわけでもないのではないでしょう
か。とにかく、来年は頑張って欲しいものです。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

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＊＊＊＊　　　　心と行動　　　　＊＊＊＊
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　今回は何かたいそうなタイトルをつけてしまいましたが、そう高尚な話が
できるわけでもありませんので、気軽に読んでください。

　よく、「２人（以上）の人を同時に好きになった」とか、「夫（妻）がい
るのに好きな人ができた」などという話があります。日本の場合は一夫一妻
制度をとっていますので、一般的に複数の異性と付き合ったり、結婚してい
るのに他の異性と関係するというのはよくないこととされています。

　また、人のものを盗んだり、人をだましたり、人を殺したりするというの
は、れっきとした犯罪です。

　このように、私たちが社会生活を営む場合には、やってはいけないことと
いうのがあります。

　さて、このように、私たちには法や道徳などの社会のルールによって、や
ってはいけないことというのが決まっていますが、実際問題として、二人の
人を同時に好きになることはあるし、結婚していて他の異性を好きになるこ
とだってあるでしょう。さらには、人のものを欲しがったり、人に殺意を抱
くことだってあるでしょう。
　
　私たちは、このように、社会のルールに反する感情をもってしまうことが
あるわけです。

　さて、こういう場合、私たちはどうするでしょうか。

　たいていの場合は、こういうルールに反する感情を持ってはいけないと思
い、こういう感情を抑えようとするのではないかと思います。もちろん、中
にはこういう感情を抑えきれずに、あるいは抑えようともせずに、不倫や犯
罪に走ってしまうこともあるわけなんですが、日本の犯罪の発生状況を考え
れば、こういう感情を抑えきれなかった人は少数派と考えていいでしょう。

　そうすると、例えば、「結婚しているのに他の人を好きになった」という
場合に、「私はその人を好きになってはいけない」というふうに、自分の感
情を抑えてしまうわけです。ここで、私は、不用意に「感情を抑える」と書
いていますが、おそらく、多くの人は、こういうルールに反する感情を持っ
たとき、感情そのものを抑えてしまうのではないでしょうか。

　ところが、よく考えてみると、そういう感情を持つこと自体はルール違反
ではないわけです。例えば「誰かを殺したい」と思っても、実際にそれを行
動に移さない限り犯罪にはなりません。不倫にしても、夫（妻）以外の異性
を好きになっただけでは、ルール違反ではありません（もちろん、そういう
気持ちが相手にわかったら家庭不和の原因にはなるでしょうけど）。

　つまり、私たちが抑制しなければならないのは行動であって、感情ではな
いんですね。

　自分の感情を抑制することは、自分の否定につながります。言い換えれば
自分に嘘をついていることになります。こうやって自分の感情をねじ曲げる
ことは、大きなストレスにつながります。そして、そういうことが続いてし
まうと、心が壊れてしまうかも知れません。

　ですから、私たちは、ルールに反する感情を持ったときには、その感情を
否定するのではなく、その感情に基づいた行動をしないようにするというこ
とで、自分自身を制御するべきなのではないでしょうか。つまり、

「自分が、夫（妻）以外の人を好きになっているという気持ちは認める。し
かし、その気持ちに基づいて不倫はしない」

　というような考え方になるのがいいのではないかということなんですね。

　気持ちを抑えずに行動を抑えるというのは、ある意味難しいのかも知れま
せん。ですが、自分の気持ちをねじ曲げることは、いい結果にはつながらな
いような気がします。やはり自分の気持ちは素直に認め、そういう気持ちを
持つことは肯定するという方が、健全なのではないでしょうか。

ブーゲンブ村通信　第１４１回（２００３年１０月号の１）
　なんでも、１月、５月、９月は引っ越しはよくないと言われてい
るんだそうですね。理由はよく分かりませんが。ということで、８
月中に形だけ引っ越しをすることになりました。
こういう迷信はなくしていくべきだと思うのですが、それを気にす
る人がいる以上、ある程度は配慮しないと仕方ないんでしょうね。
　それでは、今回もブーゲンブ村通信、いってみます。



＊＊＊　「おうち」占い　＊＊＊
「おうち」占いによる２００３年１０月（１０月９日〜１１月７日）
の運勢です。
「おうち」占いの「玄関」に何があるかで占っています。
「玄関」に何があるかを調べるには、
http://ww6.tiki.ne.jp/~tamatsuo/genkan02.htm
で、生年月日を入力してください。あなたの「玄関」に何があるか
が判定されます。

年と月には「おうち」占いの玄関以外の場所にあるアイテムが回っ
てきます。
アイテムの詳細については
http://ww6.tiki.ne.jp/~tamatsuo/ouchi.htm
に説明が書いてありますので、そちらを参照ください。

＊＊＊２００３年１０月の運勢＊＊＊
＊＊＊　全体運　＊＊＊
今月は年の星と月の星が助け合う関係になり、「つめた〜い」系が
強くなります。まだ暑い時期ですが、夜や朝方は寒くなって風邪を
ひきやすいかもしれません。運勢のバランスも考えて、やや暖かめ
にした方がいいかもしれません。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「盆栽」の人　運勢のパワー−普通　総合運−Ａ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ｓ
　年に回ってくるアイテム−本棚　
　月に回ってくるアイテム−机
　今月は努力の結果が出る月。いままで頑張ってきたことが正当に
評価される。あとひとがんばりで大きな成果を得られるという場面
も多いので、準備は万全にしておくのがいい。女性は恋愛吉、男性
は恋愛より仕事に力を入れた方がいい。

「サボテン」の人　運勢のパワー−普通　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｃ
　年に回ってくるアイテム−エアコン
　月に回ってくるアイテム−シャンデリア
　今月は消耗しやすい月なので、体力面には特に注意した方がいい。
やることが裏目に出やすく、誤解されやすいので、今月は目立った
行動は控えた方がいいだろう。情報の漏洩には特に注意した方がい
い。レジャー面は好調。

「ネオンサイン」の人　運勢のパワー−弱　総合運−Ａ　恋愛運−Ｓ　仕事運−Ｓ
　年に回ってくるアイテム−机
　月に回ってくるアイテム−金庫
　今月は何をやっても成功する幸運の月。パワーは弱になっている
が、もともとが強いのでバランス的には最良。遠慮することは全く
いらないので、この幸運を機になんでもやることが大事だろう。
恋愛運大吉、仕事運大吉、遊ぶヒマはないかも。

「キャンドル」の人　運勢のパワー−弱　総合運−Ｂ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ａ
　年に回ってくるアイテム−シャンデリア
　月に回ってくるアイテム−電話
　今月は忙しい分、見返りも大きい。基本的には努力しただけ報わ
れると思っていいだろう。ただ、見返りにはギャンブル的なところ
が多少あるから、空回りのときもあるので、結果に一喜一憂しない
のがいい。恋愛面はトラブルが起きそうなので慎重に。


「大皿」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ａ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ａ
　年に回ってくるアイテム−金庫
　月に回ってくるアイテム−テレビ（ゲーム）
　今月はえげつないほどにお金が入ってきそう。お金と一緒にトラ
ブルも入ってきそうなので、金運がいいと単純に喜ぶことはできな
いかも。出所のあやしいお金には慎重になる方がいい。お金のトラ
ブルで友人関係や恋愛関係を危うくする恐れがあるので注意。

「掛け軸」の人　運勢のパワー−弱　総合運−Ａ　恋愛運−Ａ　仕事運−Ａ
　年に回ってくるアイテム−電話
　月に回ってくるアイテム−冷蔵庫
　今月は楽しい月になりそう。お友達をどんどん誘ってパーティー
やレジャーを楽しむのが大吉。この機に新しい友達をどんどん開拓
するのがいい。金運は出るのが大きいのでやや赤字気味だが、お金
を使う意義はあるので出し惜しみしないのがいい。恋愛は普通。
　
「はく製」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−テレビ（ゲーム）
　月に回ってくるアイテム−クローゼット
　今月は人間関係がギクシャクしそうな感じ。自分の感情をストレ
ートに出すとトラブルの元になるので、ちょっと我慢するのがいい。
ストレスはスポーツやカラオケなどで発散するのがいいだろう。
恋愛面では吉凶混合。長続きしにくいので見定めをしっかりと。

「ステンドグラス」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ａ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−冷蔵庫
　月に回ってくるアイテム−鏡台
　今月はいくら遊んでも遊び足りないという感じになりそう。休み
の日などは徹夜して遊んでもまだ遊び足りないかも。せっかくだか
らこの時期に友達をたくさんつくるのがいいが、素性の良くない人
につかまることもあるので、夜は慎重に。恋愛吉。

「金魚ばち」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−クローゼット
　月に回ってくるアイテム−本棚
　今月は読書など勉強が吉。とはいえ気候もよくなるので、気分転
換に遊びに出るのも重要。１日に１回は外に出るつもりでいるのが
いい。人付き合いの面ではトラブルが起きやすいから、旅行も一人
旅がいいかも。人とは広く浅く付き合うのがいいだろう。
　
「花びん」の人　運勢のパワー−強　総合運−Ｂ　恋愛運−Ｂ　仕事運−Ｂ
　年に回ってくるアイテム−鏡台
　月に回ってくるアイテム−エアコン
　自分を主張しすぎて嫌われやすい月になりそう。思ったことをス
トレートに言ってしまうのは危険なので、必ずワンテンポ以上おく
ことが大事。絵を描いたり音楽を楽しんだりするのがいいだろう。
恋愛は今月は避けた方が無難。

ブーゲンブ村通信　第１３８回（２００３年９月号の２）
　９月に入って急に暑くなりましたね。筆者も急遽エアコンを買いました。
今年は冷夏とか言われていて、米が１０年ぶりの不作なんだそうですが、
それにしては今年の夏は暑いという記憶しかないですね。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

＝＝＝＝　　　　　　　　　　　　　　　＝＝＝＝
＊＊＊＊　　　　人とのかかわり　　　　＊＊＊＊
＝＝＝＝　　　　　　　　　　　　　　　＝＝＝＝
　占いでは、よく恋愛相手や結婚相手との相性を占うことがありますが、
そういう恋愛関係以外でも相性を占うことがあります。最近多いのが、夫
の両親との相性とか、結婚相手の親との相性などですね。ちょっと前まで
は核家族化とか言って、結婚したら両親と別居することが多かったのです
が、最近は高齢化とか介護とかの問題で、配偶者の両親と同居するという
ことが（あるいは同居してほしいという要求が）多くなってきたような気
がします。

　ネットの掲示板などを見ていると、夫の両親と同居するのは絶対にいや
だという女性が圧倒的に多いみたいですね。中には夫の両親が嫌いなため
に夫そのものまで嫌いになると言うケースもあるみたいで、こういうのを
見ていると結婚っていったい何なんだろうなって感じを受けることもあり
ます。

　さて、そうは言っても、結婚した場合には、相手の両親をはじめ親戚関
係が増えます。法律上は結婚相手の３親等（おじ、おば、おい、めい）ま
でが、姻族として親族扱いを受けます。それに、親戚だけじゃなくて、結
婚相手の友達とか職場の同僚なんかとも関わりが出てきます。

　人付き合いが好きな人は、こういうのは人脈が広がるといって歓迎する
のでしょうけど、そうでない場合は苦痛になることが多いみたいですね。
これだけつきあう人が多くなると、どうしても嫌いな人とか苦手な人が出
てきますからね。

　とはいえ、そういう人と全くつきあわないわけには普通いきませんから、
そういう場合に、どうつきあえばいいのかということで占いが登場してく
るわけです。

　筆者が恋愛以外の人との相性を占う場合には主に２つの観点からみます。

一つは、恋愛での相性と同じやり方。つまり、「二人の相性」という観点

もう一つは、それぞれの人がどんな性格で、付き合う上でどこがポイント
になるかという観点

になります。これらの２つの観点を見た上で、どうつきあうのがいいのか
というのを導き出します。
以前のブーゲンブ村通信でも書いたのですが、相性診断というのは、「そ
の人と付き合うべきか付き合うべきでないか」をみるのではなく、「その
人と付き合うにはどうすればいいのか」をみるものであると考えています。
恋愛関係と違って、親戚づきあいや職場での付き合いは避けることが出来
ませんから、特に、「どう付き合うべきか」と考えるのが重要になるんで
すよね。

　具体的には、自分の性格と相手の性格を見比べて、衝突しそうな部分を
想定し、それを避けるように注意したり、合う部分を伸ばしていくように
するという考え方をし、さらに、お互いの相性をみて、お互いの関わり合
い方、力のバランスなどをみて、何かあったときに、どの部分で譲歩して、
どの部分は通さなければいけないか、などをみる。そうやって、うまく付
き合う方法を見いだしていくということを行います。

　ちなみに、こういう相性を見る場合の方法として、筆者が採用している
のは、四柱推命による方法と、タロットによる方法があり、どちらも筆者
のオリジナルの方法です。四柱推命による方法については、「おうち」占
いの相性診断で大まかなことは占うことができます。

　人と関わっていくのには苦労が伴います。特に親戚とか職場でのつきあ
いのように、自分で相手を選べない、逃げられないという場合はかなりス
トレスになります。ですが、人と関わり合うのは悪いことばかりではない
はずです。デメリットをうまく克服しつつ、メリットを最大限に生かすよ
うな人付き合いを目指す、そのために占いをいくらかでも活用するという
のがいいのではないでしょうか。

ブーゲンブ村通信　第１３９回（２００３年９月号の３）
　また台風が日本を襲いましたね。今度の台風１４号は、戦後２番目の大
型台風だそうです。宮古島では最大瞬間風速が７０メートルを超えたとい
いますから、ものすごいですね。
台風はこれから北海道に向けて進むみたいです。北海道地方のかたは厳重
に警戒してくださいね。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

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＊＊＊＊　　　　交　渉　　　　＊＊＊＊
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　日本人は、よく交渉が下手だと言われます。国と国との交渉である外交
では、日本は外国にいいようにあしらわれて損ばかりしている、毎年莫大
なＯＤＡを出していながらまったく感謝されないどころか、文句ばかり言
われる。ＩＷＣ（国際捕鯨委員会）なんかでは、日本が一番お金を拠出し
ているのに日本の意見は完全に無視される。こんな惨憺たる状況なんです
ね。

　というわけで、今回は交渉について考えてみます。

　交渉というのは、何のためにするのでしょうか。「自分がトクするため」
というふうに思っている人が多いのではないでしょうか。たとえば、リン
ゴ１０個、みかん１０個を２人でわけるとき、自分が各６個以上とること
ができれば交渉は成功、各４個以下しかとれなければ交渉は失敗というふ
うに考える人が多いのではないでしょうか。

　でも、よく考えてみれば（よく考えなくても）、他に特殊な状況がない
限り、自分だけトクをするような条件に相手が乗るわけがありません。で
すから、交渉でトクをしようとすれば、相手の非を持ち出して、相手を責
めたり貶めたりする。たとえば、「おまえは以前○○のときにひどいこと
をした」などと言って相手に譲歩を迫る。そういうのがトクをする交渉だ
と思っている人が多いのではないかと思います。

　果たしてそうでしょうか。

　そうやって、相手の誹謗中傷をしていけば、とうぜん相手も同じような
ことをしてきます。そして、結局は後ろめたいことが多い方が損をするだ
けの不毛な交渉になってしまうのではないでしょうか。筆者はこういう交
渉は最低だと思います。

　それでは、いい交渉とはどういう交渉をいうのでしょうか。

　たとえば、さっきのリンゴ１０個みかん１０個を分ける話で、相手はリ
ンゴよりみかんの方が好きだったとします。そうすると、相手はみかんが
多ければリンゴが少なくても満足できるわけですから、たとえば、

「みかんをあなた６、私４にするから、そのかわりリンゴをあなた３、私
７にしてくれ」

という条件なら、相手は納得する可能性があります。この場合は、こちら
は合計で１１個（半分より多い）になるからトクですし、相手はより好き
なみかんを多く手に入れられるから相手もトクなんですね。

　このように、交渉というのは、相手を不利にして自分を有利にするとい
う考え方ではうまくいかなくて、相手もトク、自分もトクという考え方を
しないといけないんです。

　それでは、こういう交渉をするためには何が必要なのでしょうか。
　必要なことは次の２つだと思います。

　１．相手の情報を集める。
　２．相手の立場にたって考える。

　先ほどのリンゴとみかんの例では、相手がみかんが好きだということを
知っていれば、上にあげたような条件を出すことができますが、それを知
らなければ、そういう条件を出すことができません。ですから、交渉をう
まく進めていくためには、相手のことを知ることが不可欠なんです。

　また、そういう情報を知っていても、相手の立場に立って考えることが
できなければ、そういう情報を有効に活用することができません。上の例
では、「相手はみかんが好きだから、みかんが多い方がうれしいだろう」
というふうに考えることができなければ、「相手のみかんを多くしてその
かわりこちらがたくさんリンゴをとる」という提案は浮かんできません。

　ネットの掲示板などをみていると、多くの人が「相手のことを考えたら
交渉に負ける」というふうに考えているような気がしてなりません。それ
で、かたくなに自分の立場ばかりを誇示して相手に圧力をかけることがい
いのだという考えに陥っているみたいです。そんな態度では交渉が成立す
るわけがありません。

　「相手のことを考える」のと、「相手に対して卑屈になる」というのは
全く違うことです。卑屈になってはいけませんが、相手の立場や価値観を
理解した上で、お互いがより高いレベルで納得できる方法を探るというの
が、いい交渉術と言えるのではないでしょうか。

ブーゲンブ村通信　第１４０回（２００３年９月号の４）
　阪神が優勝しましたね。阪神ファンの方、おめでとうございます。大阪
の騒ぎは大変だったみたいですね。さて、週末にはまた台風が接近してい
ます。今度の台風は比較的小さいのですが、コースが筆者の住む宮崎を直
撃しそうなので警戒しています。
　それでは、今回も、ブーゲンブ村通信、いってみます。

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＊＊＊＊　　　　名　前　　　　＊＊＊＊
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　例えば、ケーキ屋にケーキを買いに行ったとします。このケーキ屋には
２種類のケーキがあったとします。

２つとも材料などは同じで、形がちょっと違うだけみたいなのですが、

１つのケーキは、

「スペシャルスイートモンブラン」

という名前で、もう１つのケーキは

「ハナゲモジャラモジャラン」

という名前だったとします。さて、あなたならどっちのケーキを買います
か？

　おそらく、味は全く同じなこの２つのケーキですが、やはり

「スペシャルスイートモンブラン」

の方がおいしいように思えますよね。そうなると、仮に前者が１０円高い
としても、前者の方を買う人が多いのではないでしょうか。

でも、よく考えてみたら、ものはどっちも同じなのだから、味は変わらな
いはずなんですよね。でも、名前だけでおいしそうな感じが変わってくる
わけですから、名前の威力というのはすさまじいですね。

　さて、話を占いに持っていきましょう。占いでも、いろいろな名前を使
います。例えば、星座占いでは「乙女座」とか、四柱推命だと「傷官」と
か「死」とかいう恐ろしい言葉が出てきます。占いの場合、実体がはっき
りしないものなので、なお一層名前のもつ影響力が大きくなってきます。

　例えば、星座占いで「乙女座」の場合、感受性が豊かで几帳面、忠実な
どという性格というふうになっているようです。ここで、感受性豊かで几
帳面、忠実というのは、別に女性特有の性格ではないと思うのですが、星
座が「乙女座」という、いかにも女性チックな名前のため、乙女座生まれ
の男性は女性的ではないかというふうに誤解されることが多いんですね。
そんなだから、「僕は男なのに乙女座うまれで恥ずかしい」なんてことが
起きてしまうんです。

四柱推命の場合、十二運に「死」とか「絶」とかいう恐い名前があります。
ですが、四柱推命の本で「死」を見ると、
「頭がよいがいざというときに決断できない、人を信じやすい」
というようなことが書いてあります。別に「死ぬ」というわけではないん
ですね（もっとも、人間はいつかは死ぬのですが）。

このように、占いに使われている名前は、必ずしも実体を性格に表してい
るわけではないんですね。ですから、占いをする場合には、表向きの名前
に左右されすぎないことが大事なんです。

四柱推命の十二運は、そのまま動物占いになっています。十二運の「死」
は、動物占いでは「ゾウ」になります。このように、名前を変えることで
占いのイメージというのはだいぶ変わってきますね。

私のＨＰの「おうち」占いも、漢字ばかりでおどろおどろしい名前の四柱
推命をなんとかソフトでわかりやすいものにできないかと思って、名前を
変えてみたものなんですね。こうやって名前を変えるとイメージがガラリ
と変わりますから不思議なものです。

名前というのはイメージをつくりあげるものですから、特に占いにおいて
は重要なものです。ですが、名前と本質は必ずしも一致しません。大事な
のはあくまでも本質なんですから、名前に過剰反応せず、本質を見るよう
に努めるのが、占いに限らず、何の場合にでも大事なのではないでしょう
か。