2004「こだわり米!」レポート

2004年、昨年のアンケート企画を実施したとき正直「どんな作り方をしても伊佐の米はうまいんだ。」と思っていました。
しかし、寄せられてきた色々なご意見に目を通すたびに、自分の栽培方法のいい加減さ、自分の生産者たる誇りの
無さを痛烈に感じ、「もっと確固たる自信を持って、みんなに米を送ればよかった」と強く感じるようになりました。
そこで、来年こそはみんなに「どうぞ食べてください。おいしいか、まずいか分からないけど、私のこだわり米です。」と
言えるように作ってやると心に決めて、今回のレポートになりました。
こだわった割には、まだまだいいかげんなレポートかも知れませんがそこはご容赦ください。

2004.5.29   田植え

          なるべく粗植になるように、田植え機の植付け間隔を広くして植付けをしました。
          

2004.6.4    米ヌカ散布

        
     おっと、男らしい背中で初登場!晴れ男です!
     農業に関する本を読み、米ヌカ除草にチャレンジ!山間部の大中小の3枚の田んぼのうち、中に105Kg、
     小に25Kg散布しました。翌日から深水管理に少しづつ近づけていきました。
     
     白く濁った中小の田んぼ。
     
     一番上の田んぼにあったサヤミドロ?を採集して、下の3枚の田んぼに投入しました。
     なぜかって?それは、後を読めば分かります。

2004.6.7  観察

     
     昨日入れた米ヌカは沈み、水は澄んだようになりました。

2004.6.10 観察

     
     稲の生育は順調なようです。しかし、投入した米ヌカが発酵して、においが出始めました。

2004.6.12  観察

     
     亀の親子?カップル?が遊びに来ました。これまでも2回ほど目撃していたので「写真を!」と思っていました。
    、やっとデジカメで撮影できました。

2004.6.22  観察

     
     ついに大発生!サヤミドロ?が、大増殖しました。そう、私が撒いたサヤミドロ?チャンなのでした。
     なぜこんなことをするかと言いますと、除草効果を得るためです。
     私の読んだ本に、サヤミドロが大発生して、除草効果が得られたとの記述に基づいた行動でした。
     しかし、これからどんどん増殖すると思っていたら、稲の生長により日光があたらなくなり、7月にはなくなりました。

2004.7.14  観察

     
     やっと一面が稲で覆われました。写真では分かりませんが、草が多くなりこの週から除草作業が始まりました。
     除草作業は、困難を極め、手伝いに来た私の母は、帰宅後2日ほど寝込んでしまいました。
     このころは、仕事に行く前の4時30分ころから6時30分ぐらいまで。2週間くらい通いました。

2004.8.11  穂

     
     稲の穂が出始めました。稲の生長を感じます。しかし、稲の葉がほとんど虫にかじられ虫の息吹まで感じ
     今後の稲の成長に不安がよぎりました。
     当然、薬剤による防除作業はしませんでした。

2004.9.25 観察
     
     台風直撃2回も耐えたが、もう少しで、完全に倒れそうです。
     早く刈り取りたいのですが、まだ熟れきっていないので、見守るだけです。

2004.10.11  稲刈り

     
     デジカメ忘れていたので、携帯電話の映像です。新機種にしないと、画像が悪いですね。
     この田んぼは、中です。この写真撮影後、丸々太ったマムシが出てきました。

  
     
     稲刈り後の田んぼです。
     きれいに刈られた田んぼを見ると、何度も見たく無くなったほど苦労した田んぼが、愛しく思えてきました。
     当然今は、この田んぼで作ったお米をいただいてます。
     味はおいしいです。
     こんなに苦労したのだから、まずくてもおいしく感じるので、私の感想はあまり参考にならないでしょう。
     しかし、ただ言える事は、ほとんどの農薬を使わないで、非常に収量は落ちたが米を作れたと言う事です。
     昨年、協力いただいた皆さんに味見をしていただきたいと思います。

    使用した農薬
    @苗用種子消毒薬
    A除草剤(大きな田んぼのみ)