うすき竹宵って?




主催 第5回うすき竹宵実行委員会・臼杵市
事務局/〒875-8501 大分県臼杵市大字臼杵72番1
      臼杵市役所商工観光課内
      TEL 0972-63-1111 FAX 0972-64-0203     
      経済産業省省電源地域産業育成支援補助事業
主旨  臼杵市の中心市街地は、16世紀にキリシタン大名大友宗麟公築城以来城下町として栄え、江戸期臼杵藩の時代を経て、今もなお武家屋敷商家などの古い町並みや迷路のような路地が連なり当時の面影を残しています。特に二王座地区は石畳や建造物の整備保存が進められ、その魅力は国宝臼杵石仏と並ぶ、市の観光資源の両輪となり得ると期待されています。
 しかしながら、今のところその知名度、経済的波及効果という面で、この歴史的資源の活用が充分になされていないというのが現状です。このようなイベントを行うことによって、臼杵の町並みの魅力をより多くの人々に知ってもらうと同時に、様々な立場の人たちが携わることによってより魅力的なまちづくりの方法を探っていくことができればと考えています。
事業概要  臼杵の歴史的資源である古い町並みを活かすため、「静」「和」「女性の祭り」といったイメージをキーワードとしたイベントを目指しています。具体的には、ローソクを使った竹ぼんぼりを1万本並べ、その灯火によって古い町並みをライトアップし、まち全体を幻想的な空間として演出します。さらに臼杵の誇りである国宝臼杵石仏を造像したと伝えられる真名長者(まなのちょうじゃ)、そしてその娘、般若姫(はんにゃひめ)の美しくも悲しい恋愛劇をモチーフとした「般若姫行列」など、昼夜様々なイベントを行い、この「祭り」を盛り上げます。
竹について  毎年、竹ぼんぼりや会場装飾に使用される大量の竹は、竹林(筍畑)所有者の許可をいただき、筍の生産を阻害する古竹のみを切り出して利用します。このことは竹林の保全、筍の増産につながります。また、使用後の竹は竹炭の材料として利用し、現在はこの竹炭あるいは竹炭製品が臼杵の特産品として充分に認知されているとは言えませんが、このイベントの継続によって臼杵の竹のイメージを創り上げ、竹・竹炭製品の販売機会を増やし、産業の活性化につなげていきたいと考えています。また、近年各地で竹炭を利用した環境改善の取り組みがなされていますが、臼杵においてもそのような利用法が取り入れられればと考えています。
真名長者
(まなのちょうじゃ)
臼杵市役所のホームページに詳細な説明があります。
http://www.city.usuki.oita.jp/alacarte/rekishi/mananotyoujya.html
般若姫行列  私達のまちの誇りである国宝臼杵石仏は、真名長者と呼ばれる人物によって造られたと伝えられています。真名長者は名を小五郎、その妻は玉津姫といい、仏教伝来や石仏造像を含む壮大な物語は、「真名長者伝説」として今に伝えられています。
 そしてその真名長者の美しい一人娘「般若姫」と、後に用明天皇となる「橘豊日(たちばなのとよひ)」との悲劇。愛する二人は朝廷によって引き裂かれ、姫は皇子の待つ都を目指し上京する途中、嵐にあい帰らぬ人となってしまいます。「般若姫行列」は、道に並ぶ竹ぼんぼり−それは長者一族を慕う里人たちの出迎えの灯り−の中、般若姫の魂が両親と娘(玉絵姫)の待つ故郷−うすき−へ帰っていく様子を再現したものです。
七宵  うすき竹宵のPRのためのプレイベントとして行います。
 ここでは、「玉絵箱」という重要なアイテムが登場します。般若姫を朝廷へ差し出すよう命ぜられたとき、真名長者はかわりに姫の似姿を写しとった玉絵箱を献上します。結局その玉絵箱に描かれた姫の姿を見て橘豊日は恋に落ち、身をやつして豊後の国まで下り、姫と出会うのですが、この玉絵箱は、姫が嵐にあい命を落とした後、その供養のため長者夫婦の願いにより朝廷から里帰りをします。般若姫の魂はこの玉絵箱に宿り、両親と娘のまつ故郷に帰ってくるのです。七宵では、般若姫の魂を玉絵箱に宿す「入魂式」ならびにうすき竹宵の成功祈願を行います。