骨髄移植体験記録



                            報告者:贄田岳和(ドナー)
                            受植者:吉江恵子(実姉)
1998年
3月 2日 父より血液検査依頼、即、知り合いの先生に相談       
      血液センターに諸事確認してもらい、午後採血、検査

3月 9日 結果を日赤諏訪病院主治医の先生にFAX送付
      
3月23日 白血球型適合判定。骨髄移植事前検査依頼あり
       骨髄移植提供者(ドナー)事前検査項目
      問診(輸血歴、既往歴)
      理学的診察
      身長・体重
      血圧
      検尿
      血液型
      血液検査(血液像を含む)
      凝固検査(出血・凝固時間、pt.ptt,brinogen)
      生化学検査(肝・腎機能GOT,GPT,ALP,γ-GTP,LDH,TP,Albumin,CPK,T-Bil
                 T-chol,TG,Na,K.cl,BUN,UA,Cr,Amylase)
      血糖
      ウィルス検査(HBSV抗原・抗体、HCV抗体、HLTV-1、HIV抗体、CMV抗体)
      梅毒検査
      胸部X線
      心電図
      肺機能検査(%肺活量、1秒率)

3月27日 宮崎市内の知人の病院にて事前検査(胸部レントゲン、心電図他)  
      折しも市内LC合同アクティビティ基金懇親会にて、「骨髄移殖」について
      の卓話有り(宮崎県病院 血液内科の先生)、スライドを見て覚悟が決まっ
      た。

3月29日 長野の義兄より骨髄移植ドナーへの説明書送付さる。

3月30日 宮崎市内知人の病院にて事前検査を受診。 
      宮崎市郡医師会病院にて血液凝固検査及び、肺機能検査受診。

4月 9日 検査結果受領(肝脂肪のみやや多い)

4月10日 諏訪日赤病院、主治医の先生宛速達にて発送

4月22日 夜、10:30、義兄より電話有り、宮崎でンフォームドコンセントの計画ある旨

5月21日 夜、9:30、吉江氏より電話有り、インフォームドコンセント東大病院にて6月1日
      予定。了承。

6月 1日 港区白金台4丁目6番1号、東京大学医科学研究所附属病院。10時待ち合わ
      せ姉夫婦、道路混雑のため、10時45分着。
      13:00診察、検査開始。
      血液検査、胸部・腹部レントゲン、肺機能検査。
      骨髄移殖の説明、同意確認。自分の健康上の問題があれば、少々のことは無
      理をしてでも移植する旨を先生に伝える。移殖までに自己血300t2回採血
      予定。4泊5日入院予定。
      夜、連絡有り。6月12日ベッドが空く予定、姉入院。

6月18日 昼、義兄より電話。移殖日決定。7月17日(15日〜20日入院)
      17:00主治医の先生より電話。自己血採取は県病院の先生に依頼さ
      れたとのこと (24−4181)。
      この先生は東大病院で研修を受けられていたことがあるので話がスムーズに
      運んだそうである。

6月22日 県立宮崎病院、担当の先生に連絡。自己血採取は移殖日の3週間前からと
      いうことで、第1回目は6月29日午後2時。第2回目は7月6日午後2時
      に決定。

6月29日 県立宮崎病院にて自己血採取。400cc。麻酔をして、太い針で採血。
      担当の先生は3月27日アクティビティ基金懇親会の講師。
      次回、7月6日には、貧血検査のあと、採血予定。13:00

7月 6日 県病院にて第2回自己血採取。200CC。貧血検査パス。4℃で保管7月15
      日。6時50分引き取り予定。

7月15日 6時50分、県病院東病棟9Fにて担当の先生より自己血を受け取る。アイス
      ボックスに保冷剤を入れ、4℃位を維持してあるそう。
      アイスボックスには「禁止 X線/凍結 日本骨髄バンク」「DO NOT X-RAY
      OR REFRIGERATE JAPAN MARROW DONOR PROGRAM」と書いてあるが、担当の先
      生は念書を書いて下さった。

               お願い
 この血液は平成10年7月17日(金)に東京大学医化学研究所病態薬理学研究部・内科にて
同種骨髄移植予定の患者;吉江恵子氏の骨髄提供者である贄田岳和 氏の自己血液です。
400mlと200mlの2bagsであり、保冷剤により4℃に保っています。
できましたら、機内へ搭乗する際の荷物内検査にて、赤血球へのダメージによる溶血を回
避するため放射線照射は避けていただけませんでしょうか?よろしくお願いいたします。
もし、不明な点がございましたら下記へご連絡下さい。
                          平成10年7月15日(水)
                          県立宮崎病院血液内科                       
                         

      7時50分発の飛行機で東京へ発った。手荷物検査所では、証明書の提示を要
      求された。
      モノレールで浜松町へ、浜松町からタクシーで病院に到着。10時5分。
      受付で手続きを済ませ、即入院。入院患者のほとんどが頭髪が抜けている。
      看護婦さんに案内され病室へ入る。同室した2名も、頭髪がない。
      姉の担当医がみえて、持参した自己血を引き渡す。
      胸部レントゲン、心電図を撮る。
      そのうち昼食の時間になり、牛丼が出た。箸がないので売店で購入。
      採取の担当医がみえて採血。看護婦さんに案内してもらって、姉のいる無菌
      室病棟へ面会に行く。
      骨髄内の白血球のレベルをゼロにするために放射線照射治療が続けられてお
      り、本人はかなり弱っていた。もう少しでゼロになるところだという。唾液
      腺がやられて、唾液も出ない状態。インターホンを介しての会話で、疲れる
      といけないので早々に引き上げた。
      自分の病室に引き上げ、看護婦さんから入院中の諸注意を聞く。6時起床21
      時30分消灯。

7月16日 11時頃、麻酔担当の先生より、麻酔の方法等の説明を受ける。
      ・事前に筋肉注射をし、麻酔ガス注入の管が気管に入りやすいようにする。
      ・点滴ルートより麻酔液を注入し、眠ったあと尿道から膀胱カテーテルを
       入れ 尿を麻酔中モニターする。又、気管支のところまで管を入れ、麻酔
       ガスを注入する。麻酔から覚めたあと、喉と尿道に痛みがある。
      ・通常は腰骨の腸骨というところから、患者の体重にもよるが、約1,000cc
       骨髄液を採取するが、若くないので量が足りない時には胸部の胸骨から採
       取する(但し身内のドナーの場合に限る。バンク経由のドナーからは胸骨
       から採取しない)。胸に絆創膏が張ってあったら、胸骨からも採取したと
       いうこと。
      ・採取針の刺し傷は、左右各3ヶ所づつ。1ヶ所から骨に10数カ所差し込んで
       採取

7月17日 手術当日。原則は食事、水抜きだが、血圧の薬を飲むための少量の水だけは
      許可された。排便後、浣腸。(これだけはやめてくれ、と言いたかった)
      先生がみえて、右手に点滴ルート確保。
      9時10分手術衣に着替えて、搬送ベッドに横になる。
      左肩に、麻酔準備の筋肉注射をうち別棟の手術室へ出発。
      手術ベッドに移動し、右手を固定。点滴ルートより麻酔液注入麻酔医の先生
      が「贄田さんねむくなりましたか」の問いかけに、「はい」と答えたとたん
      テレビのスィッチを切ったような状態で意識が無くなった。
      「贄田さん終わりました」の声で目が覚めた。「只今11時です」と言われ
      おぼろげな意識の中で、予定通りの時間内で終わったと思った。
      事前の説明通り、腰の両側と、尿道と、喉が痛かった。患部の痛みはそれほ
      どでもなかった。
      病室に戻り、1時間程経った頃、尿道からカテーテルを抜いた。この痛みが
      今回一番痛かった。この時起き上がり、手術衣から着替えた。熱は38℃く
      らいあった。
      午後6時頃、トイレに行った。行きは規則で車椅子で、帰りは歩いて帰っ
      た。排尿時の痛みは2回目まで残った。
      6時半夕食。全部食べた。

7月18日 尿道、患部、喉そのものの痛みはほとんど無くなったが、それをかばおうと
      する為か、他の筋肉が痛くなり始めた。
      今回、鎮痛剤は使用しなかった。1500cc採取。
      傷跡は、左側3カ所、右側2カ所。

7月19日 朝食後、退院。 
      空港で、空席待ちのため、早足で日本航空、全日空出発口を行き来したが、
      めまい等はなかった。

11月11日 姉より電話あり。退院。



      東大付属病院に於ける骨髄移植実績

 東大付属病院においては、1984年第1回目の骨髄移植手術以来、現在まで300
例位実績がある。近年、バンク経由の移植は、約半分を占めるようになってきた。費用
は3カ月標準で約300万円程度である。

☆骨髄移植が対象となる病気
 白血病−−血液を造る細胞の異常で、ガン化した血液細胞のみ増え正常な血液が造れな
 くなる病気。
 再生不良性貧血−−血液を造る骨髄幹細胞の機能が低下し、血液成分が極端に少なくな
 るため、出血・感染・貧血等が問題となる病気。
 先天性免疫不全症−−身体を守る免疫機能が、生まれつき低下しているため感染症にか
 かりやすくなる病気。

☆ドナー登録できる方
 ・骨髄提供の内容を十分理解している方
 ・骨髄提供について家族の同意を得ている方
 ・年齢が20歳から50歳までの健康な方

☆ドナー不適格条件
 ・病気治療中または服薬中の方(特に気管支喘息など、慢性疾患の方)
 ・悪性腫瘍(ガン)、膠原病(慢性間接リウマチなど)、心筋梗塞、狭心症、脳卒中、悪性
  高熱症(本人・家族)などの既往歴がある方
 ・血圧の上が151以上、89以下の方。
 ・輸血を受けたことがある方、ウィルス肝炎・梅毒など人に移る恐れがある感染症の方
  貧血の方、血液の病気の方。
 ・体重が男性45`・女性40`未満の方、過度の肥満の方(標準体重(身長−100×90 %)
  より40%超過)

☆疾患別の血縁者間における治療成績(5年間非再発の生存率)
  重症再生不良性貧血  70〜90%
  急性白血病       30〜70%
  慢性白血病 40〜80%
  先天性免疫不全症など 50〜80%


2001年
4月17日(火)19:30
     父より電話。
     姉再発。入院したとのこと。
 
4月18日(水)17:20
     東大医科研の担当の先生より携帯に電話あり。
     再発のため、治療の説明あり。
    1.移植、抹消血幹細胞の移植・・・今回は難しい。
    2.リンパ球を入れる。
      成分献血みたいに3時間くらいかけて行う

4月28日(土)15:00
     東大医科研の担当の先生より携帯に電話あり。
     メールアドレスを伝える。
     県病院で検査する方向


贄田岳和殿
 前略にて失礼いたします。
現在、吉江恵子殿の担当医として診療にあたっております。
先日お電話でご連絡させていただきましたが、もう3年近く前のことになりますが、吉江
恵子殿の急性骨髄性白血病に対して98年7月17日に贄田様からいただきました骨髄細胞を
用いて骨髄移植を行い、経過も比較的順調でした。再発の兆候もなく、私たちも根治した
可能性が高いと期待しておりました。しかし非常に残念なことに今月再発し当院に入院さ
れており、現在化学療法を行っております。今後の治療方針に関してはこの化学療法の結
果にもよりますが、ドナーである贄田岳和様にはもう一度ご協力をお願いする可能性が生
じると思われます。具体的には
(1)ドナーリンパ球輸注(DLI)あるいは(2)末梢血幹細胞移植(PBSCT)による再移植を考えて
います。
(1)ドナーリンパ球輸注(DLI)とは、ドナーさんのリンパ球を採取した後に、患者さんに輸
注することにより、免疫の力を利用して白血病細胞を減らそうとするものです。患者さん
ドナーさんに対する負担は比較的軽度ですが、治療効果も制限されると考えられます。
(2)末梢血幹細胞移植(PBSCT)による再移植とは、患者さんの状態が良ければもう一度移植
することです。ドナーさんの負担を考えると2度骨髄を提供していただくよりは、2回目は
通常末梢血幹細胞移植(PBSCT)を行っています。末梢血幹細胞を採取するにはG-CSFという
注射薬を予め連日投与することにより、骨髄に存在する造血幹細胞を末梢血液に動員して
フェレーシスという方法で採取することになります。
 いずれの治療に関しても、施行するかどうかを決定するにはまだ時間が必要です。また
お願いするときには危険性、負担などに関しては詳しくご説明する必要があります。
しかし、仮に上記の治療法を行う必要が生じた際には、できればなるべく早く施行できる
ように準備だけでもさせて頂きたく存じます。まずは、ドナーリンパ球輸注および末梢血
幹細胞移植のドナーになることが可能かどうかに関して、健診でチェックさせて頂けない
でしょうか?
 できれば以前にお世話になった県立宮崎病院内科の担当の先生にお願いしたいと思いま
す(了解は既に取りました)。もし健診を承諾していただけるならもう一度予め私から担当
の先生に連絡させていただき、その後に贄田様から直接ご連絡をしていただいた後に、病院
を受診するというのが良いと思います。診察日は火曜日の午前中と言うことです。
検査内容は

一般検尿
血液検査:RBC、Hb、WBC、分類、血小板など
生化学検査:肝機能、腎機能、蛋白、血糖、脂質など
血清検査:CRP、リウマチ因子、甲状腺ホルモン, マイクロゾームテスト、
サイロイドテスト、抗核抗体、梅毒血清反応、HBs抗原、HCV抗体、
ATL抗体、HIV抗体
胸部レントゲン
心電図
一般理学的検査(診察)
を依頼する予定です。

 また現在、高血圧などを治療中であれば、全ての治療薬と、現在のコントロールの状況
に関して牧野先生と私にもご連絡していただけないでしょうか?
 またご不明な点などありましたら私の方までご連絡下さい。E-mailで結構です。吉江様
を通じてでも結構です。
ご多忙のところご無理を言って申し訳ありませんがどうかよろしくお願い申し上げます。

平成13年4月30日
東京大学医科学研究所附属病院内科




贄田岳和殿
 ドナー健診にご了承していただき有り難うございました。
本日、県立宮崎病院内科の担当の先生に再度連絡を取り、先ほどE-mailとFAXで健診内容を
連絡しました。
早ければ5月8日にも対応は可能とのお返事は頂きましたが、正式には贄田様から明日以降に
ご連絡していただき、直接確認して頂きたいと思います。ただし連休の休日はご連絡は控え
ていただいた方が良いかと思います。
 E-mailとFAXの連絡が不十分な可能性もありますのでこのE-mailの健診項目はコピーなどで
持参された方がスムーズにいくかもしれません。 
 ご不明な点などありましたらご連絡下さい。
 ご多忙のところ申し訳ありませんがどうかよろしくお願い申し上げます。
平成13年5月1日
東京大学医科学研究所附属病院内科

健診項目
一般検尿
血液検査:RBC、Hb、WBC、分類、血小板など
生化学検査:肝機能、腎機能、蛋白、血糖、脂質など
血清検査:CRP、リウマチ因子、甲状腺ホルモン, マイクロゾームテスト、
サイロイドテスト、抗核抗体、梅毒血清反応、HBs抗原、HCV抗体、
ATL抗体、HIV抗体
胸部レントゲン
心電図
一般理学的検査(診察)

服用薬
アムロジン(5mg)1T
テノーミン(25mg)1T
プレラン(1mg) 1T
ザイロリック   1T



贄田岳和殿
先日、お電話でご連絡させていただきましたが、そろそろ吉江殿の治療方針をを決め
る時期が来ております。

一度化学療法を行い、白血病細胞はある程度抑えることはできましたが、まだかなり
の白血病細胞が残っております。また口腔内の粘膜障害、感染症、薬剤アレルギーな
ども出現しました。今後の回復の経過をみて、次の治療方針を決めます。

そこで贄田様には、(1)ドナーリンパ球輸注(DLI)のためのリンパ球採取、あるいは
(2)末梢血幹細胞移植(PBSCT)による再移植のための末梢血幹細胞採取をお願いする可
能性があります。

ドナーさんの準備が必要なのは(2)末梢血幹細胞採取です。通常月曜日に入院をして
いただき、月曜日から連日、G-CSFという注射薬を投与することにより、骨髄に存在
する造血幹細胞を末梢血液に動員して、木曜と金曜にフェレーシスという方法で採取
することになります。1回のフェレーシスには3時間くらい必要です。入院は月曜日か
ら土曜日までです。

末梢血幹細胞移植(PBSCT)には2通り方法があります。ひとつは移植日に合わせてドナ
ーさんに入院していただき、採取後すぐに輸注する方法であり、もう一つは予め末梢
血幹細胞を採取した後に凍結し、移植日に解凍し輸注する方法です。贄田様には凍結
する方法が適していると考えています。理由は、患者さんの吉江殿の病状が不安定で
移植日の変更がありえることです。長所としては、ドナーさんには予定が決めやすい
ことがあげられます。逆に短所は、採取後万一、移植が中止になった場合にはドナー
さんには大変申し訳ないことをしたことになります。

当院では初回移植は移植日に合わせて採取することが多く、再移植の場合には予め採
取した後に凍結し、移植日に解凍しています。施設によっては全例凍結しているとこ
ろもあります。

当院では採取するのは輸血部が行っており、また移植が決定した後に、移植日に近い
ところで採取を予定しております。輸血部の都合も考える必要があります。
そろそろ吉江殿の治療方針を決めるにあたり、採取に関しても予定したいと考えてお
ります。

次の日程で月曜午前入院、土曜日午前退院で都合を教えて下さい。

1. 5/28-6/2 (時間がなくて無理だと考えていますが・・)
2. 6/4-6/9 (無理だと伺いましたが確認のため)
3. 6/11-6/16
4. 6/18-6/23
5. 6/25-6/30
6. 7/2-7/7

また、お願いするときには危険性、負担などに関しては詳しくご説明する必要があり
ます。文書による同意書も必要です。できれば日帰りで結構ですので一度お会いして
お話をさせていただく方が良いと考えています。

とりあえず日程に関してご都合を伺いたいと存じます。
お返事はE-mailとFAXの両方で頂ければ幸いに存じます。
ご不明な点などありましたらご連絡下さい。

お手数ですがどうかよろしくお願い申し上げます。

平成13年5月16日


贄田岳和殿
 先日、お電話でご連絡させていただきましたが、一度、
(1)ドナーリンパ球輸注(DLI)のためのリンパ球採取、あるいは
(2)末梢血幹細胞移植(PBSCT)による再移植のための末梢血幹細胞採取のご説明
をさせて頂きたいと存じます。
 しかし患者さんの吉江殿の病状が不安定で移植できるかどうかが不確実であり、現時点
では、6/18-6/23の可能性を考えております。しかし状態により変更はあり得ます。
 もう一つの問題は、さらに検診のための検査が必要になる可能性があります。贄田様の
高血圧、高尿酸血症、高脂血症をどのように考えるかですが、できればこの機会に運動負
荷心電図と肺活量の検査も追加しようと考えています。
さらに問題なのは、吉江さんの病状は先週から悪化傾向にあります。本人の自覚症状は比
較的軽度ですが本日も高熱があります。
ドナーさんとしての検診のための来院以外に、御家族としての来院が必要な状況かもしれ
ません。また変化があればご連絡させていただきます。
 とりあえず、今週なら23日(水)、来週なら火(?)、水、金が対応可能だと思います。
もし予定が決まりそうであれば、予め時間の調整をできるところは致しますので、飛行機
などを最終的に抑える前にご連絡いただけないでしょうか?
 ご不明な点などありましたらご連絡下さい。お手数ですがどうかよろしくお願い申し上
げます。
平成13年5月20日



5月23日(水) 朝一便にて上京(雨)
        11時より友成Drより説明を聞く。
        再発の存命率は約20%とのこと、再発後約3ヶ月が勝負。
        肺炎に罹りかなり深刻な状況。
        
        負荷心電図・・OK 
        肺機能検査・・OK
        姉に面会、かなり弱っているが、通常病棟。
        2時半頃病院を出る。

6月19日(火) 担当の先生よりTEL。
        移植はなさそうであるとのこと。
        1週間前から熱が下がり、安定してきたが、肺炎をかかえての移植は無
        理。
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