石橋巡り
(2003年12月27日)

安心院町〜院内町
(今井橋・三字橋・富士見橋・水雲橋・御沓橋・打上橋・打上水路橋・永原橋・谷橋・神通橋・御仮屋橋・渡谷橋・小稲橋・橋詰水路橋・長六橋・新太郎橋・大重見橋・大副池橋・原口水路橋・上出平橋・山の迫水路橋・日岳境橋・日岳橋・宇土橋・宮の瀬橋・鷹岩橋・景平橋・紀念橋・屋敷の原橋・田の原橋・経座橋・院内橋・西光寺橋・樋本橋・飯塚橋・小野谷橋・裏谷橋・出口の橋・両合川橋・落合橋・中島橋・五名神橋・宮地獄橋)



今回も雪でした。高速道路は積雪のため別府からは通行止め、別府からは国道500号線で安心院へ向かいました。
途中、次第に積雪量が多くなり心配しましたがようやく安心院町に着くことができ、文字通り安心しました。
今回で、院内で訪れた石橋の数が、ちょうど50になりました。
(後日、半信半疑だった五名神橋、宮地獄橋を追加しましたので、52基になりました)
国道500号線、別府の風景

今井橋 大分県宇佐郡安心院町今井

橋長:38.3m
橋幅:3.2m 
径間:8.8〜12.3m 
拱矢:3.1m

架橋:大正12年(1923)9月

国道500号線を安心院町で県道50号線へ、湯布院町方面へ約6km。「大村バス停」付近左折さらに左折少し行って右折、道なりです。


三字(みあざ)橋 安心院町福貴野

橋長:18.6m
橋幅:3.6m 
径間:9.8m 
拱矢:5.2m

架橋:昭和4年(1929)10月

山間部ですので雪がたくさん残っています。
これから先はチェーン着用でないと進めません。

今井橋から県道50号線を湯布院町方面へ約4km進むと「山ノ口バス停」。その先約300m左側。新道と平行に架かっています。


富士見橋 院内町大字斎藤 了戒
町指定有形文化財

橋長:48.1m
橋幅:4.5m
径間:11.3m 14.7m
拱矢:4.4m
架橋:大正14年

安心院町から町道で院内町に抜けましたが、出たところがちょうど富士見橋のところでした。
前回院内で初めて訪れたのがこの富士見橋でした。

町内の石橋マップは道の駅に置いてありますので、道順はそれを参照して下さい。






水雲(すのり)橋 院内町大字原口

架設:昭和2年
橋長:40.4m
橋幅:3.6m
径間:17.4m

どう読んでも「すいうん」ですね。
すごく深い谷川です。なんとかと煙は高いところに昇るといいますが、私たちの場合は下に降りたい。



御沓(みくつ)橋 院内町大字御沓
町指定有形文化財

架設:大正12年
橋長:59.0m
橋幅:4.5m
径間:11.0m 18.2m

今回は上流側から紹介

上流側の川の真ん中にボートでも浮かべて、そこから撮影したいです。


打上(うちあがり)橋 院内町大字高並 打上
県道664号線沿い
町指定有形文化財

高並川
架設:文久3年
橋長:17.8m
橋幅:3.0m
径間:11.8m
拱矢:5.3m

「町内、最古のめがね橋で、横に文久三香五月吉日銘の車石工供養塔があり、「石工山袋村 山村藤四郎」と世話人の名が刻まれている。この橋の下に、打上水路橋がある。」

手前は打上水路橋
架設:昭和初期
「打上橋に平行して打上水路橋が架かります。院内町だけでなく、大分県では水路橋に石造アーチ橋が多用されており、全国一の67基が残っています。
 山地の多い地形の土地では、下流の田畑に水を引くためには、川の上流より水路を引く必要があります。山の中にトンネルを掘り、谷川を渡るために水専用の橋を架けるなど農業用の水を確保するために、大変な労力がかけられました。
 院内町に残る水路橋は、耐久性に優れた石造のものが多く、現在も10基の水路橋が町内に架かっています。
 また、大きな水路橋は県内では竹田地方に多く、なかでも竹田市の明正井路第一拱石橋や若宮井路笹無田水路橋は県外からもよく知られています。」

どうしても下に降りられず、いいアングルが得られません。

前回はここまでで引き返しましたが、県道664号線沿いには上流まで沢山の石橋があったんですねー。



永原(ながはる)橋 院内町大字高並 県道664号線沿い

架設:大正10年
橋長:24.4m
橋幅:3.6m
径間:11.6m
拱矢:4.5m



谷橋 院内町 大字下船木 県道664号線沿い

架設:昭和24年4月
橋長:14.2m
橋幅:4.4m
径間:8.1m
拱矢:2.0m


神通(かみかよい)橋 院内町大字下船木 
県道664号線沿い

架設:昭和2年
橋長:8.7m
橋幅:4.9m
径間:3.4m
拱矢:1.2m

マップによりますと、この上流に宮の上橋があるそうなんですが、何故か見つかりませんでした。



御仮屋(おかりや)橋 院内町大字下船木 
県道664号線沿い 

架設:大正初期
橋長:21.8m
橋幅:3.0m
径間:8.2m
拱矢:3.3m



渡谷(わたりたに)橋 院内町大字下船木 
県道664号線沿い

架設:大正末期
橋長:16.7m
橋幅:3.6m
径間:7.4m
拱矢:2.3m



小稲(こいね)橋 院内町大字小稲 
県道664号線沿い

架設:大正末期
橋長:14.5m
橋幅:
径間:12.0m
拱矢:

この橋の上から上流に橋詰水路橋が見えます。

橋詰(はしづめ)水路橋 院内町大字小稲 
県道664号線沿い

架設:江戸末期
橋長:8.4m
橋幅:2.2m
径間:6.1m
拱矢:2.4m

側壁は自然石を使用しており、水路橋と道路を兼ねている。

民家の庭を静かに通り抜けて行きます。



長六(ちょうろく)橋 院内町大字小稲 県道664号線沿い

架設:昭和7年10月
橋長:14.5m
橋幅:
径間:12.0m
拱矢:



新太郎(しんたろう)橋 院内町大字小野川内 
県道664号線沿い

架設:明治末期
橋長:11.5m
橋幅:2.0m
径間:5.5m
拱矢:2.4m

かなり上流に上って来ましたので、山肌に雪が目立ちます。






大重見(おおしげみ)橋 院内町大字大重見

架設:昭和20年
橋長:10.9m
橋幅:3.9m
径間:5.4m
拱矢:2.0m

アングルで隠れていますが、手前は廃車置場になっているみたいです。



大副(おおそい)池橋 院内町大字大副

架設:不詳

上の池の側を通って下って来るんですが、車1台がぎりぎり通るくらいの技能コースでした。

さて、大副池橋から次は大副水路橋へ行こうとしたんですが、表示板から道を曲がり、数百m進むと行き止まりで、民家でした。車の方向転換も容易に出来ないほどの狭い道で、くたびれました。
結局、大副水路橋はあきらめました。

原口水路橋 院内町大字原口 
国道500号線沿い

架設:大正末期
橋長:15.0m
橋幅:2.0m
径間:10.0m
拱矢:4.8m



上出平(かんでひら)橋 院内町 国道500号線沿い 

架設:昭和3年
橋長:25.0m
橋幅:3.3m
径間:12.7m
拱矢:4.8m






山の迫水路橋 院内町大字五名 
国道500号線沿い

架設:大正2年
橋長:5.3m
橋幅:1.5m
径間:3.3m
拱矢:1.1m

川の向こう岸に架かっていますので、遠くから眺めるだけ。

この次は五名神橋ですが、神社の境内のどれがその橋か未だに分かりません。
(後日、確定しましたので、末尾に掲載しました)



日岳境(ひのたけさかい)橋 院内町大字日岳 
国道500号線の現役の橋

架設:昭和期
橋長:
橋幅:4.3m
径間:2.5m
拱矢:1.3m


これは気づきにくいですよ。上のガードレールは国道ですが、写真右手から下りてきます。すると左手に下に降りる道があります。そちらにばかり注意がいってますが、引き返すときに見えました。






日岳(ひのたけ)橋 院内町大字日岳 
国道500号線の現役の橋

架設:昭和31年



宇土(うど)橋 院内町大字日岳 国道500号線沿い

架設:昭和期
橋長:10.0m
橋幅:2.7m
径間:8.7m
拱矢:



宮の瀬橋 院内町大字景平 
県道27号線に平行した旧道

架設:明治40年
橋長:20.9m
橋幅:2.1m
径間:11.0m
拱矢:3.0m

目立たないように写していますが、橋の真ん中には金網が張ってあり、通行禁止にしてあります。



鷹岩(たかいわ)橋 院内町大字斎藤

架設:昭和3年
橋長:40.5m
橋幅:4.7m
径間:27m
拱矢:8.7m



景平(かげひら)橋 院内町大字景平 
県道27号線に平行した旧道

架設:大正13年
橋長:18.5m
橋幅:2.7m
径間:11.3m
拱矢:4.0m

景平橋と畦橋と二つの表示板がありましたが、畦橋の方はついにわからず。



紀念(きねん)橋 院内町大字景平 
県道27号線に平行した旧道

架設:大正13年
橋長:18.65m
橋幅:3.0m
径間:11.1m
拱矢:3.1m

両岸は藪で覆われていますので、これが精一杯のアングルです。




屋敷の原(やしきのはる)橋 院内町大字宮原 
県道27号線に平行した旧道

架設:大正7年
橋長:10.75m
橋幅:2.8m
径間:9.7m
拱矢:3.4m

なかなか様子のいい橋です。



田の原(たのはる)橋 院内町大字宮原 
県道27号線沿い


架設:昭和2年
橋長:16.2m
橋幅:3.0m
径間:10.35m
拱矢:3.1m



経座(きょうざ)橋 院内町大字大門 龍岩寺付近

架設:昭和25年
橋長:9.0m
橋幅:3.3m
径間:7.1m
拱矢:2.6m

ついでに龍岩寺を見学しようと、車を先に進めましたが、行けども行けども見当たらず。なんと経座橋よりも下流側にあったのでした。

院内橋 院内町大字大門 県道27号線沿い

架設:昭和25年
橋長:15.0m
橋幅:4.0m
径間:17.0m
拱矢:3.5m





西光寺(さいこうじ)橋 院内町大字月俣 
県道27号線沿い
町指定有形文化財

院内川
架設:江戸末期
橋長:10.75m
橋幅:1.68m
橋高:6.25m
拱矢:2.7m

「お寺の参道だった。側壁は自然石を使用している。」



樋本(ひもと)橋 院内町大字月俣 県道667号線沿い

架設:大正11年
橋長:10.9m
橋幅:2.0m
径間:6.0m
拱矢:2.5m

次は宮地獄橋ですが、これも神社の境内のどの橋なのかが未だに分かりません。
(後日、確定しましたので、末尾に掲載しました)

飯塚(いいづか)橋 院内町大字下余
町指定有形文化財

架設:明治初期
橋長:12.5m
橋幅:2.65m
径間:10.5m
拱矢:2.6m




小野谷(おのたに)橋 院内町大字月俣

架設:昭和26年
橋長:7.0m
橋幅:3.9m
径間:3.0m
拱矢:1.0m




裏谷(うらたに)橋 院内町大字平原

架設:昭和32年
橋長:8.2m
橋幅:2.4m
径間:2.0m
拱矢:0.9m



出口の橋 院内町

架設:大正末期



 
両合棚田 院内町

日本棚田百選
午後3時頃ですが、まだ雪が残っています



 
両合川(りょうあいかわ)橋 院内町大字滝貞

架設:大正14年
橋長:9.8m
橋幅:2.76m
径間:8.3m
拱矢:2.6m

棚田の中に架かっています

落合橋 院内町大字滝貞

架設:大正6年
橋長:6.0m
橋幅:1.9m
径間:3.4m
拱矢:1.0m

ここにもまだ雪が残っています


中島橋 院内町大字斎藤

恵良川支流 院内川
架設:大正10年
橋長:22.0m
橋幅:2.4m
径間:9.9m
拱矢:4.8m


五名神橋 院内町


宮地獄橋 院内町


以上、院内宿泊も考えましたが、結構回れたので日帰りしました。 橋のトップページへもどる