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今回の夢は、とっても面白かったですよ。
なんてったって、「ゴリラと闘った」し。ワタクシ。


私は、夢の仲間でも今の生活を送っていました。
会社の場所も同じ、コンビニなんかも一緒、ただしそれぞれの
トーンが違います。
住んでいるアパートは木造だったし、いつでも薄暗い。
コンビニは今にも潰れそうだし、田舎のようでした。
緑が傍若無人に多いし。


彼氏と猫二匹との共同生活。彼氏とはそろそろ結婚の話題が
出ていて(願望すぎ・笑)、猫は前に一匹いなくなっているの
ですが、この猫も揃っていて、こうして思い出す限り幸せな環境。

ですが、夢の中での私は不満たらたらでした。
まず、木造アパートから出たかった。風呂もないようなアパート
に嫌気が差していてね。
もう一つが彼氏。人のいいところが鈍重そうでヤツとずっと一緒
にいることのメリット、が見えなくなっていました。
ヤツもうっすらと私に殺意を覚えていたようです。
会社はとうに面白くなくなっていて、猫だって鬱陶しかった。
私の支えは友人だけで、でもこれだって私が手を離せば即座に
そのまま縁が切れるような、そんなつきあいかた。
私は始終イライラし、その事実にまたイライラするような。
いわばヒステリーの悪循環だったわけです。

先に言い訳しますけど、現実の私は、丁度コレと正反対です(笑)。
現状に満足ですよ??


ある日、友人達と3人で、福岡に遊びに行こう?という話が持ち
上がりました。家から少しでも遠ざかりたい私はソッコーで参加表明。
したらさぁ、と言うことで話はとんとんと進みます。
で、遊びに行くための打ち合わせをしている最中、どんどん私は
機嫌が悪くなっていって。
だって、友人なら私の言いたいこと、言わなくてもわかってくれるの
ですよ。つきあいが長いし(笑)。
でも、彼氏はそうではないのですね。いちいち説明しなければ駄目。
冗談とかも質が違う。
なので、どんどんと彼氏に対する不満、会社に対するそれが膨らん
できて。
ある日。そう、福岡に行く当日に。

私は、彼氏を刺し殺してしまいました。


正確な状況はこうでした。
明日は福岡行きや!と友人達と最後の打ち合わせを済ませた私達は、
最寄りの「今にも潰れそうなコンビニ」でちょっとした買い物をします。
「(このコンビニって今にも)潰れそうだねぇ」「そうだねぇ」の会話をかわし、
「明日は寝坊するなよ?朝が早いぞう??」と笑いあいながら別れます。
私は、どこまでも鬱蒼とした、薄暗い道を夕飯の買い物をしつつ、家路を
辿りました。
前述したとおり、彼氏が私に愛想を尽かしかけていたのは感づいて
ましたから、いつ、帰ってこなくなるか。今日か。明日か、とびくびくして
いたようです。

道から仰ぎ見て、アパートに灯りがついていないことに溜息を付きつつ、
玄関の鍵をあけました。
と、同時に包丁の刃が煌めいて、私の脇腹をかすめます。
当然、誰かが斬りつけてきたわけで、包丁の刃は上向き。
暗闇の中、犯人を確認すると彼氏でした。ま、妥当かと(笑)。

彼氏は訳の分からない事を叫びつつ、実に敏捷に斬りかかってきます。
曰く、「アンタさえいなければ」、とか「俺にだって意志があるんや」、とか
「アンタがイヤなら俺も嫌いや」とか。
玄関先で刃物を振り回されて、ちょっとだけ迷惑だったのですが、コレを
何とか押さえつけ、何とか話をしようとします。ですが、完全に血が
上っているらしく無理。
逆に、オトコの力に負けて私が押さえつけられてしまいます。
もみ合う内に、実にあっさりと。血塗れの包丁が私の手にありました。
悶絶して見る見る生気をなくしていく彼氏の体。
ぼんやりと、「ああ、殺してしまったんやね…」と思います。遠くからは
警察のサイレン。しかし、呼んでないのですから来るわけもなく、私を正気
づかせるためのきっかけにしかなりませんでした。
私はしゃがみ、彼氏の命が完全に尽きたことを確認。どうやったら明日の
福岡行きが駄目にならずに済むかを考え始めます。冷静にね。

なのに、猫がソコで帰ってきてにゃーにゃーと実に五月蠅く啼くのです。
まるで、そう「お前が殺したんや。なんで殺したんや?!」とでも言わん
ばかりに。←そう聞こえただけです。
私太は、血に酔っていたのかわき上がってくる凶暴な意志を止められず
に猫を同じ包丁で殺害。
猫の白い毛皮は、血の赤でどす黒く汚れていきます。
にゃぁ、とか細く啼いて、猫も絶命。
それでも私は、福岡に行く事を最優先で考えていました。

置いて行かれることが、とてもとてもイヤだったのです。

結局、外から見えないところに死体を放置。
夜は明け始めていて、うっすらと明るくなりつつあります。
私は、いそがなきゃ!待ち合わせ場所に遅れちゃう!
と慌てて外出支度。血で汚れた服を着替え、車から財布やバッグを
取り出すと待ち合わせ場所である例のコンビニに歩いて出掛けました。


そのコンビニは、とうとう潰れていました。
中身ががらんどうになり、夜明けの薄闇の中で実にうらさびしくなっています。
急いだかいあって、時間に遅れなかった私はふとコンビニの奥にある林に
目を止めます。
がさごそと、音が、しているのです。
誰かいるのか?と声を掛けると、うほうほと言う声。
ゴリラです(ココから笑いベースなのよ)。
不思議に思う間もなく、そのゴリラは、私が飼っていた、と確信します。
そう、猫ではなくゴリラを飼っていたと言うことになっているのですね。
自分でも良くわからない衝動に駆られ、私はゴリラの影を追って、
コンビニの後ろの林、というか茂みに入ります。
植物はどれも私よりも背が高く生きている緑が少しだけ苦手な私には
これだけでもうイヤイヤなのに、決して追うのをやめようとは思わないのです。
時間のことで焦りつつ、空き地にてそのゴリラと対面。
ゴリラは、自分を何故殺したのか、と私に詰め寄ります。
それを聞いて、私はようやく自分が何故、こんな茂みに入ってまでゴリラを
追っていたか判明。

会いたかったのです。

どうしようもなく、切実に必要なくらい。ゴリラが、言い換えれば猫のことが
好きなのです。
だからどんな形でも会いたくて。
もう一度なついてきて欲しくて。
なのに。ゴリラは私を責めるのです。何故、俺を殺したの、と。
アンタなんて俺がいないと駄目なくせに、と。
私は、それを聞いて逆上します。ゴリラが私の所に帰ってきたのではない、
と知って。
私がキリキリと目をつり上げていくのがわかったのか、ゴリラは「俺を成仏
させたければ、もう一度俺を殺して」と言ってきました。
もう一度。
目眩がするほどの絶望の中、「俺を殺さないとアンタが死ぬことになるよ?」
と脅迫までする始末。まったくケダモノはコレだから(笑)。

私は、そこらにあった石を、一抱えもあるような石を次々とゴリラに投擲。
ゴリラはソレをよけようともせず、時折、おざなりに私を襲う振りをするだけで
じっと耐えています。私は、泣きながらもう一度ゴリラを殺しました。

肩で息をしていると、遠くから友人の声が聞こえます。待ち合わせの時間
なのです。
私はそこらに放って置いたバッグを鷲掴み、友人の車に乗り込みました。
「なんだか血の匂いがするよ、アンタ」と笑われ、さりげなく否定しながら
時計を確認。
その時、微かに警察のサイレンが聞こえてきました。直感で、「アレは
あたしのアパートの死体を誰かが通報したのだ」と悟ります。
ゆっくりと、けれども着実に冷えていく空気の中。
私はいつまでもいつまでも、ゴリラの死体を放置した方向を見ながら。
福岡に買い物に出掛けていったのです。



そうして。目が覚めました。


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