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もう、何年も前から、同じ町の夢を見ます。
目を覚ますと大体は忘れてしまうのですが、見るたびに
同じルートを辿るので、根本的なところは覚えてしまいました。

そうですね、典型的な駅、を思い浮かべて下さい。
駅を背にして、右側に地下に潜る階段があります。
ソレの地上には、緑地帯。で、県庁。
左手には、商店街へ続く道。コレは地上と地下の二層構造ですね。
そして正面は、ロータリーと道路がまっすぐに延びています。

県庁から駅の向こうへ徒歩3分で、デパート街に着きます。
そこからは急な下り坂になっていて、駅から伸びる道路を挟んで
五軒のデパートが建ち並ぶ様が見下ろせます。

一軒のデパートの横に駐車場がついていて、確か十五階までが
駐車場。
そこから上は、ホテルになっています。
エレベーターは外の景色か見える透明タイプとあとふたつ。
客室へ直行できるのは、そのうちの向かって左側だけになっています。
このデパートは一番駅から近く、向こうの商店街と渡り廊下で繋がって
います。
ああ、向こうの商店街にあるデパートと、ですね。

商店街は二層構造、と書きましたが、私が行くのはもっぱら地下。
暑いからですね。
で、地下に本屋は三軒。一番大きいのが商店街の真ん中にあり、
中くらいのが商店街の曲がり角、古本屋が駅から一番、外れにあります。
後は、駐車場のあるデパートの中に、大きいのが一軒。
ふふふ、本屋と食べ物屋だけは一番先に覚えました(笑)。

面白いのは、私がその町で暮らしているのではないことです。
電車で一時間ぐらいの距離の所に住んでいて、時々、電車で(また
この電車がユニークなんですよ・笑)遊びに来る、と言う設定。
ちゃんと季節感も正しいのです。

もう何回も遊びに行ったこの町ですが、駅、デパート、商店街には名前
がありません。
イヤ、きっと忘れているのです。
レストランの位置や、各デパートの関係は覚えているのに(笑)。
車でも、遊びに行ったのに。今回、初めて。


そう、今回の夢ではママと、もう一人、誰かと買い物に、私は町に来ました。
本屋を冷やかし、デパートでもイロイロと買い物をします。
で、お金が足りなくなって慌てて車に取りに帰ったりね(笑)。
もともと、ちょっと遅めに町に来た物ですから、あっという間に時間が
過ぎ、デパートの閉店時間になってしまいます。

私は、駐車場のデパートから数えて、三番目のデパートの地下にある
中華の総菜屋さんの、「海老チリ」を買いに行きます。
閉店間際、というよりも「蛍の光」が流れるような時間(笑)。むっちゃ焦ります。
吟味してイイ海老を選び(食い意地張りの助・笑)、しかしもう、レジを締めた
から、釣りの無いように金を払え、と店員から言われて、パニック寸前。
そしてソコに、ママが現れるのです。

ママは、おばさん特有の厚かましさで、閉店やっちゅーのに「海老の塩焼き」
を十匹も頼みます。しかも特大(笑)。
更になんと、一万円しか持ってないのです。釣りは無いねや!!
どうするん。なぁ!急いでよう、閉まるやんか、駐車場も!!
むっちゃ焦りつつ、フェードアウト。
目が、覚めました。



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