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昔、何かのエッセイか詩か、そんな文章に、
父親が子供に向かって
「そうか。お前の世界は、まだ、お前だけの
モノなんだな」
と語りかけるシーンがありました。
それと似たような情景として、私は幼い頃から
「お前が世界の中心か!」と父からよく怒られて
いました。

だから、ナニよ(笑)。


結婚が決まってからちょこちょこと実家に顔を
出してますが、そのたびに私の結婚に対する注文
が増えてます。
曰く、アンタ(私のことですね)は、仕事を辞めなさい。
曰く、仲人を立てて、正式な結納をしろ。
曰く、向こうの親とウチの両親と、結納までには
何回か食事をしなければならない。
曰く、結婚するんだったら、新居を構えなさい。
曰く、親戚達にはそれぞれ、お披露目会を
しなければならない。


どれもこれも、正当な理論です。ええ、確かに。
ただ、私達は11/23に式を挙げる、と公言した
ハズですが。両親に。
私達は、
・新居ナシ、仲人ナシ、結納ナシ、私は仕事を
続ける。
の条件で、その日取りの式を目論んだのです。

つまり、11月に式を挙げよう、と決定した理由は
私の方が忙しくなるから。
土木系公共事業の設計士、タマゴ(民間)、が
私の仕事なので、年末、年度末から5月くらい
までは忙しくてとても動けないし、休みも取れない、
と。
11月をのがせば、後は次の年の6月になるの
です。
それで結局、勢いで面倒事を済ませたかった私は、
早めを選択。
本当は、式自体もあげなくて構わなかったのです。
しかし親には親の言い分があるし、外聞もあるだろう
し、と上の条件だけに絞り、実家に相談に向かい
ました。
で。
見事、返り討ちにあった、と(笑)。

相方は困り果てていました。
だってそうでしょう、私達の言い分はほぼ全部、
通ってないのですよ。

この時点で一度、予定は完全に覆されたのです。


あやうく、式の日取りまで変えなければならないところ
まで行ったものの、結局のところ私が腹をくくれば
なんとかなる、と気合いを入れ、両親の言い分を
聞き入れる形で再検討。
…想像は付くと思いますけど、私達はこの時点で
半分キレてました。

仲人だって新居だって、こちらの事情があるから
そう言う結論に達していたわけですから。
それを、「けじめの問題だから」の一点張りで、先に
提示した条件を飲め、と言ってくるのです。
言い方は穏やかだけどね(笑)。

基本的に、両親の言い分は間違ってはいません。
なので年の功の分、親が有利。本当にそれだけの
理由で、私達は仲人を立てることに了承し、新居を
探し始めました…が。
金がないのですよ(笑)。私の仕事を辞めろ、と強く
言われたので収入は激減するし。
で、金がないから新居はちょっと…と両親に話すと、
ちょうど、賃貸に出してた兄の持家が空くからソコに
住めば?との提案が。

私の実家から歩いて2分。そう津久見市です。
実際に見に行ってみると、とにかく特徴的な間取り
だということが判明しました。
築…何年なんだろう?平屋一軒建、です。

まるで学校の旧校舎のような木枠の窓。
板張りの床はぴかぴかと節目が輝き、廊下
天上の板張りもまだぴかぴか。ランプは
剥き出しで、昭和の匂いが漂います。

漆喰塗りの建物に石膏ボードで建て増しする
こと3回程度、の家なのでメチャメチャな
間取り。

感嘆しながら、家の各サイズを測り終えて、ほっと
一息、色としてはブルー(笑)。
出来れば、断りたいのぅ。
ってーことで、相方の通勤距離が長くなることを
理由にごねていると、あっというまに
・家賃はいらない
・子供を作れ→住むとしたら、古い家だから、痛む
 ことを気にしなくてイイよ、というつもりらしい。
・クロスなどの内装は、手を入れてあげる
等の条件が出てきて、断れない状況に(笑)。

なんだかねぇ、あの両親と話していて一番恐ろしい
のは、「こやつらの言うことを聞いてれば、間違い
ないような気がしてくる」ことでしょう。
まさにマジック。
カリスマってこう言うことか……と、相方が呟いて
いたのが印象的でした(笑)。



7月の末に、本当の末に挨拶に行ってから1ヶ月。
事態は急転直下につぐ、どんでん返し。
ある程度、自分たちで行程の目星をつけていた
だけに、ブルーが降りてくるのも、致し方のないこと、
って感じでしたよ。
仲人に至っては、9/5現在、まだ決まってません
し(笑)。


噂に聞くマリッジブルー、実は私よりも相方に。
先に来ました(笑)。


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