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決めなければいけない事をいつまでに聞いて、
ソレを実行していくタイプの私達に対して、
母は、○○がいる→ああ、それはどうなの?
こうがいいでしょ??って、そういえば、アレは
どうなってる??と話が進む、一言で言えば
「とりとめのないタイプ」。
一歩進んで二歩下がるタイプな訳です。
ま、年寄りっちゃそんなものでしょうけど。


例えば。
まず母に、会場が洋風だから披露宴は洋装で
通したいことを説明。
すると、いや、着物は着せたいと言い出す。
でもそれは、会場の雰囲気に合わないよ〜と、
写真を見せると納得。でも、5分後ぐらいに
会場の写真を見ながら「着物は本当に着ない
の?」と来るわけです。

うん、それはね、おかぁさん。結婚式で着るのよ。
と説明。私にも忍耐力が付いたもんです。
ああ、そう。じゃ、色打ち掛けはいつ着るの?
ブチッ。
着ないってさっき言わなかったっけ??
おかぁさんは、あたしに色のドレスも着せたいん
でしょう?したら時間がキツキツになるよ。
「キツキツって、アンタらがキツイんでしょう?
大丈夫よ、花嫁なんて飾ってナンボなんやし」

その後2分ほど、話し合った結果、「結論は
パパに出してもらおう」ということに。
…駄目だ、ゼッタイに着る方向で押し切ら
れる…。
しかも費用の事なんて全然考えてない…。
一体誰が、着物を着たいって言ったのよ……。

イライラとしつつ、言い出したら聞かないのも
年寄りの特徴ですね?そう、想像の通りです。
打ち掛けは色も無地も着ることになりました。
さらに、
色ドレスも色ドレスも着ます。
勿論、式当日に、です。
あはははは。私が雛壇に座れるのって、
トータルどれくらいよ?!



なかばヤケになって、打ち合わせ当日でし
たが、全部の衣装を決める事を決意。
気合いを入れて、進む進む。
結局、何回着替えたのかわからなくなった頃、
全ての衣装は荒決まりしました。
印象としては、なんかえっらくゴツい花嫁なん
ですけど(笑)。

着替えを繰り替えされられたこの間、私が
「忍耐忍耐」と呪文のように繰り返していたのが
効いたのか、母は大人しかったです。
っつーか勝手に余所様の衣装の批評をして
ました。アドバイスっていうか。
大体、衣装選びに親が来るか!?いや。
想像はしてたからイイけど!イイけど!!!
自分らで金出すから!と何度言いたかった
ことか(笑)。
↑自分らの結婚式なので。疑う余地もなく
自分らで費用を払うことは決まってました。


ドレスはね、それでもあっさりと決まったんです。
私は「マリアベール」に憧れて、どうしても
あれが被りたかったんだけど、式が神前なので
適わなかったり、とか。
そういうハプニングはありましたけどね。
私には無理目なドレスを着せようとして、ホック
を溜めようとした瞬間、お姉さんが服を破った
とか(笑)。

問題は、和服でした。
さて、これから和服だよ〜と言うと、ママった
ら、目の色変わってるし(笑)。
どうして50代の女性、和服となると目の色が
変わる人が多いんでしょ(笑)。

和装の場合、偽下地を着ておいてその上から
打ち掛けを試着するわけですが、手垢が付くと
いけないので、係員は白手袋着用です。
髪の毛も垂らしてはイケマセン。
打ち掛けは一枚、1sぐらいの重さです。ただし
軽いモノで。重くなると「ぐえ」ってくらいずっしりと
来ます。集中スポットライトを浴びるため(色合いを
見るためらしい)熱いし、一段上に立っているため
斜め下から舐めるように見られます。
その状態で、ドレスよりも多い数、着させられ
ました(笑)。
もうね、ここまで来ると呆れるとかそんな言葉は
ないです。忍耐ですよ。

途中デジカメの電源が切れて、急遽カメラ付き
フィルム買ったりね。
そんなこんなで大体2時間半ですか。
終わった、と言われた瞬間に崩れ落ちるかと
思いましたよ(笑)。


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