ひこうせん
中庭を両手でつつむ
断面図
西 立面図
最初に、「夢・ひこうせん」の皆さんと出会ったのが3年前の年末でした。
忘年会に参加させていただき、皆さんと出会いました。
一番印象的だったのは、話のなかで「なかまたち」と言う言葉がよくでてくることでした。普通は「ぼくたち」とか「わたしたち」というふうな言い方をすると思うのですが。
それだけ、みんなが主役でこの建物の計画にも、みんなで考えていきたいという気持ちが感じられました。
中庭
ひこうせんの優しい曲線と中庭を両手で優しく
包み込むイメージ
高床
盛り土
この建物を考えるときにいちばん最初に思ったのは、木造がいい、そうして敷地に高低差(前面道路より2mほど低い)があるんですが、できるだけ造成はしない。つまり、できるだけ自然にということでした。
そして、計画の中心に「なかま」=「中庭」をおくこと。
高床
玄関ホール〜事務室を見る
A棟(作業室棟)
B棟(食堂棟)
飾らず、そのままがいい。人が年取って老いていくようにどんなものもいずれは古くなる。
それならば、そのままのほうがいいのではないか。
この建物も使いこまれて傷ができ色も褪せてくるでしょう。しかし、使い続けていく素材の持つ力は、年月を経ても朽ちる事はなく、まるで人が老いてしわができるように深みを増していくのです。
HIRO建築設計工房
入り口から建物を見る