蚊よけテスト用発振器




当方の HP の内容を流用して雑誌やインターネットに発表しようとするときは、
当方の許可を得るとともに出所を明らかにしなければなりません。










 2007年11月にオーム電機が販売する超音波蚊よけ器が、公正取引委員会より「効果なし」として 排除命令を受けた。オーム電機では効果の程を全く検証していなかったという。まさに日本社会の 無責任体質そのままですね。金になれば何でも良いという・・・、日本社会の縮図です。
 簡単に出来れば誰だって効果を検証したいですよね。検証する良い方法が思い浮かばなかった のでしょうか。それとも検証して効果が無いことは分かっていたけれども、作っちゃったので売ら ざるを得なかったということでしょうか。売ってみたら思いのほか売れるしクレームも無い、 それならばということで、深みに・・・。だとすれば悪の道に入る典型的なケースですね。
 オーム電機の社員が当ページを見ることがあれば社長サンに知らせてあげてください。そして感想を お待ちしますと。
 米国でも音波による Prevent mosquito bite は効果なしとの報告が出ているようですが、当方は 使用する周波数や出力によってはある程度効果があるのではないかと考えています。
 象が超低周波でコミニュケーションを取っていること、こうもりやいるかが超音波で物体の存在を 確認していることは広く知られています。いずれも人間には聞こえない音です。また犬が人間には 殆ど聞こえないような微弱な音を確認できることも経験上知っています。従って他の昆虫や動物が 人間には聞こえない周波数の音を聞く (感じる) ことが出来、周波数や出力によっては不快に感じる かもしれないということを否定することは出来ません。"産卵期の雌の蚊が雄の蚊の接近を嫌って" ということではなく、触覚や体の一部が共振するような或いは敏感に感じるような、周波数の 振動は極めて不快に感じるのではないかと考えるのです。質量の極めて小さい物体の共振周波数は 高いものとなります。
 雌の蚊と雄の蚊で羽の振動数が違うかもしれませんが (大きく異なるとは考えにくい) 、 雌の蚊の羽の振動数はそれほど高い周波数ではありません。6KHz なんてとてもとても・・・、 せいぜい数百Hz でしょう。"産卵期の雌の蚊が雄の蚊の接近を嫌って" 説を流した者は、雄の蚊の羽の 振動数を調べたのでしょうか。
 人間だって曇りガラスを爪で引っかいた時に出る、あのキィーという音を何度も聞いていることは 出来ないのです。人間なら不快な音を出している者に止めろと言うこともできますが、昆虫では その場から離れるしかありません。




発振器


 音波による蚊よけが有効であれば、車用のツイーター等のケースの中に収めることも考えていますので 出来るだけ簡単で小さい方が良い。
 そこで長い間眠っていた低電圧オーディオパワーアンプ NJM386BD を使用してみました。8pin DIP で 電源電圧 6V 負荷 8Ω 時出力 0.25W というものです。8pin DIP 1ケで正弦波発振器を構成し、SP を ドライブ出来ます。
 ところがところが組んでみると、Av=3 ではウイーンブリッジの定数ではない周波数で発振して しまって使い物になりません (Av=20 のアンプとしては当然まともに動作します)。LM386・NJM386 の データシートにはランプにより振幅制限したウイーンブリッジのアプリケーションが載っているのですが、 NJM386BD ではまともに動作してくれません。
 NJM386 のデータシートには、
 NJM386 は高域においてクロスオーバー歪が発生します。
 対策につきましては NJM386B の置き換え(但し、発振の防止に注意)を推奨します。・・・

といった記述があり、NJM386B は NJM386 の高域特性を改善したもののようです。高域特性を改善すれば 低利得では当然発振しやすくなります。Av=20 でも発振の防止に注意を促しているのですから、Av=3 では そもそも無理なのかもしれません。ただ秋月で NJM386BD を使用したアンプ・発振器キットを販売して いたようなので (現在も販売しているかどうかは分かりません)、発振器を作った人で測定する環境を お持ちの方に、まともに動作しているのかどうか聞いてみたいものです。
 そこで利得約 15 で動作させています。この増幅度だと波形歪も無く安定に動作します。ウイーンブ リッジの定数は 1000P 12KΩ で発振周波数約 16KHz となっています。出力振幅は半固定で効果的に 調整可能です。現在 8Ω のスピーカーに 2Vp-p の出力を加えており、出力はオーム電機の蚊よけ器とは 比べものにならないほど強力です。シーズンになったら周波数や出力を変えてテストしてみたいと考えて います。

 因みに発振周波数は、
 1000P 10KΩ で約 17.5KHz
 1000P 15KΩ で約 12.2KHz
 1000P 16KΩ で約 11.5KHz
 となりますが、11.5KHz ではうるさい。 12.2KHz ては近くに行かないと気になりません。

 電源は 5V スイッチング AC アダプターを使用し消費電力約 0.4W です。従って1カ月つけっぱなしでも 297Wh、電気代は 10円位でしょうか。

スピーカー
 小径のスピーカーの周波数特性は実に様々です。3.8KHz 位にレスポンスの大きなピークがあり、10KHz 位に なると殆ど音圧がなくサンダー用として作られたのかと思われるもの、8KHz 位までは比較的良好な レスポンスを持っているもののそれ以上では急激に低下するもの、18KHz 位までレスポンスが良好で ツイーターとしても使えるのではないかと思うもの・・・。 小径のスピーカーだから 15KHz や 16KHz までは音圧があるだろうと、マグネットが大きいから良好な特性を 持っているだろうと考えるのは早計です。昔は周波数特性等が記載された説明書の付いた小径のスピーカー が、フォスター等から販売されていたのですが今はどうなんですかね。必要とする周波数で十分な音圧が あることを確認しなければなりません。と言っても 16KHz などという周波数では普通の人の耳では 聞こえません (小さいお子様や動物的な耳を持っている人は聞こえるかも) ので、マイクによる確認が 必要となります。

効果の程
 製作してから半月位経つと思います。それまでは夜、明かりを消してテレビを見ていたりすると耳元で ブーンと蚊の羽音が聞こえることがたまにありましたが、製作してから一度もブーンを聞いておりません。 ただ、まだシーズン前であり、製作してから気象条件により蚊の発生が少ないのかもしれません。
 これからです。

 効果を検証しなければいかんと言ったところ、娘は蚊を生きたまま捕まえるのは難しいと言う。まあ 確かにそれはそうだが、やろうとすれば方法は幾つかある。例えば、ベランダに電撃殺虫器をぶら下げて そばに発振器をセットする。翌朝、蚊の補足数 (死亡数) を見る。そうすれば効果の程はすぐ分かる・・・。
 オーム電機の社員・社長は娘と同程度の頭しか持ち合わせていないようです。

 31st May
 2日程前蚊が一匹飛来し、発振器の上を飛んだ途端、おかしな飛び方となり容易に殺すことが出来た。 だが 16KHz は不快でなさそう (発振器の近くに来ること自体不快でない証拠) なので 12.2KHz に変更し しばらく様子をみることに。

 5th Sep
 19.3KHz (9.0KΩ、表示は 9.1KΩ。これだからカーボンはアナログでは使えない) に変更。しばらく 前から 12.2KHz は効果が無いことは分かっていたが、忙しさにかまけていたもの。もうシーズンも 終わりか・・・。毎年蚊の発生が少なくなってきているように感じる。

 Nov
 今年はとうとう有効な周波数を見つけることは出来なかった。これだけやっていれば良いのだがそうも 行かない。









- 25th May〜6th Jun 2008 -









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