I・O DATA LCD-A173Vの修理





 一月ほど前から、I・O DATAの液晶ディスプレイ LCD-A173Vが電源を入れても 5秒程度で表示 が消えてしまうようになった。ただ全く使えないというのではなく、当初は2〜3回 LCD-A173Vの電源を OFF-ONすると使えるようになった。しかし最近は10回程度 OFF-ON しないと使えなくなってきた。
 電源を何度もOFF-ONするのは機器にも良くなく、また精神衛生上も良くないので修理したもの である。
 信号の状態を表示するLEDは、ディスプレイが表示しなくとも動作状態を示す黄色に点灯して いるので、5秒位でバックライトに電圧が供給されなくなってしまうのだろう。このように時間が 関係している障害はまずケミコンの容量抜けと疑って良い。

 ネットを見るとド素人君たちが頑張っているようです。しかしド素人君たちゆえ、肝心な点が 書かれていなかったり問題もある。

 このような機器では蓋が簡単に開くかという点が最大の問題となる。ノートPCでは裏蓋を 開けるのが難しく爪を折ってしまうことが多い。LCD-A173Vもやはり嵌め込み式であるが、それ程 苦労せずに、爪(指の)を少しずつずらし隙間を広げるようにして開けることができた。開ける ことが難しければ "悪質である" と書こうと考えていたが、そこまでは必要なかったようである。

 蓋を開けることができれば後は簡単である。
 コネクターを6本外して基板を取り出し、不良部品を交換する。当方の場合、C922 1000μ16V が容量抜けしていた。基板上から見ても明からに頭部が膨らんでおり劣化は明白と、ここまでで あればド素人君と変わらないのだが、これだけならわざわざ当方が書く必要はない。

 C922はスイッチング素子のヒートシンクに近接して、それもヒートシンクから発生する熱が 流れていく方向(つまり上方)に配置されている。ケミコンを発熱体の近くに配置してはならない のは常識であり、メーカーでは過去の修理例からも知らないはずはあるまい。基板は十分なスペース があり基板の作成がまずいのだが、当方は何か意図的なものを感じるのである。ヒートシンクを 基板の最外、つまり組み付けたとき最上部になるように配置し、内側にケミコンを持ってくるのは 難しくない。
 表示しなくなれば完全に使用できないのであり、新たに購入するか修理に出さざるを得なくなる。 修理費用にどれくらい取られるか承知していないが、5000円位は請求されるのではないか。僅か 30分程度で5000円になればこれほど旨い商売はない。慣れれば10〜15分程度で修理可能であろう。 I・O DATA さんクレームがあればお待ちします。

 このような例は何も I・O DATA だけの問題ではない。世界的な大企業であるSONYでも行っている。 SONYの初期のビデオデッキSL-J1(安い店で購入して198,000円だったか)ではタクトスイッチが 数年で使用不能となった。部品メーカーの仕様書ではタクトスイッチは10〜100万回位の動作は 保障している筈である。タクトスイッチは使用頻度がそれぞれ違うが、使用頻度の多い物でも 数百回位ではなかったであろうか。それがほぼ同じ位の時期にいくつも使えなくなったのである。
 意図的でなければ当然サービスから問題点として設計部門に上がり、早急に対策が取られた であろう。しかしSL-J1から何年か後に発売された Hi Band Beta SL-HF505でも同様にタクト スイッチがほぼ同時期にいくつも使えなくなるという障害が出た。こちらも使用頻度の多いもの でも1000回はいっていないと思う。さすがにサービスセンターにクレームを付けたが明確な 答えはなかった。

 いくつもメーカーがあり価格競争も厳しいのは理解するが、このような形での収益確保はいかが なものか。現在世界的に取り組まなければならない重要課題である、地球温暖化対策にも 逆行する。

 C922は130μFに容量が低下していた。聞いたことがない "Elite" というメーカー製ですが、 ケミコンの問題ではなく配置の問題と考えています。当然手持ちがあるため出費は無し。
 所要時間は裏蓋・スタンドの水洗いの時間も含め約1時間。

- 7th Nov 2009 -






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