ポジ感光液による基板、最新作(2007年10月)。
エッチング後レジストを落としただけの状態。
画像では細いパターンが実物より太く見えるようです。
バースト信号取り出し装置で 10.000000MHz を表示している PLL ユニット用基板。
サイズ 89 x 89 mm、銅箔厚 35μ。
基板パターン面の画像撮影は難しい。ガラエポがベークのように写っています。
ポジ感光液、富士薬品工業 FPPR-200、はオムニ製の感光スプレーと比べ長所と短所を持っています。
オムニ製の感光スプレーでは、塗布直後まだらで均一に塗布されていないように見えても、15分程度
水平なところに置いておけば周辺部を除きほぼ均一になります(銅箔面をクレンザー等で丁寧に磨いて
良く水洗し、その後指で触ったりしてはいけないことは言うまでもない)。そしてその均一な状態で
ほぼ乾燥が始まっています。ところが、ポジ感光液では 15分経とうが 20分経とうが
均一になってくれません。従って乾燥が始まるまでの間に、人の手で出来るだけ均一になるようにしたり、
周辺部の余分なレジストをティッシュペーパー或いはキッチンタオル等で吸い取ったりしなければ
なりません。
またオムニ製の感光スプレーでは、粒子の細かいクリームクレンザーで磨いただけで特段の脱脂作業をすること
なくほぼ均一に塗布できましたが、ポジ感光液では脱脂処理をしないとレジストが脂分ではじかれあちこちに
(大きいのでは直径 2mm にもなるような)穴がぽつぽつ開いてしまいます。当方はクリームクレンザーで
磨いた後、業務用のアルカリ性脱脂液で磨いておりますが、それでも少し(実用上問題ない程度ですが)
ぽつぽつが残ります。従ってポジ感光液では銅箔面の脱脂処理をしないと使い物になりません。富士薬品工業で
出している ”ネオキューブロン”(弱酸性らしい) で脱脂するのが良いかもしれません。
オムニ製の感光スプレーでは、強すぎて(と言うか、レジストの色が銅の色に近いため現像の進行状況が
分かりづらく過現像となってしまうことがある)サンハヤトの現像スプレーを使うことは出来ませんでしたが、
ポジ感光液では現像の進行状況を注意深く見ながら使うことが出来ます。現像液を必要とするたびに現像剤を
計り、ぬるま湯で溶く必要がなく便利なことこの上ありません。
富士薬品工業から送ってもらった資料によると、ホエラー、スピンナー、ディップ、スプレー等のコーティング
方法が使用できるとのこと。当方は 100円ショップで 27ml の化粧品用スプレーボトルとシリンジを手に入れ使用
しています。日本製と記載してあった(嘘か本当か分かりませんが)スプレーボトルを購入しましたが、
問題なく使用できています。通常1回に作る基板は 1〜2 枚ですので十分な容量です。
1.キッチンタオルを敷き基板の長尺方向を横にして立てかけスプレーします。
2.基板の下縁にたまったレジストを、基板を少し前に傾けキッチンタオルで吸い取ります。
3.基板の上下を逆にして立てかけ下縁にレジストがたまったらキッチンタオルで吸い取ります。
4.ぽつぽつがあれば基板を傾けてつぶすようにします。
5.基板を水平にして数分安定させます。
6.ぽつぽつが気になるようであれば、1〜4の作業を繰り返します。
7.再塗布によりぽつぽつはほとんどなくなります。
塗布状態がまだらでも極端なまだら状態でなければ以後の作業に問題はありません。
ほとんど乾いたらドライヤーの熱風で 15分程度或いは 80〜100℃ のホットプレートで 2分程度ベーキング
(プレベーク)します。これはオムニ製感光スプレーの場合と同じ(当方の ”プリント基板について” を
参照)。
15分露光します(当方の露光器の場合)。これもオムニ製感光スプレーの場合と同じ。
富士薬品工業から送ってもらった資料には、現像後エッチングの前にポストベークすることが記載されて
います。ポストベークすると耐腐食性が向上するとのこと。これは当方もしたことはありませんでした。
ポストベークはプレベークより高めの熱風で 15分程度或いは 120〜150℃ のホットプレートで 2〜3分を
推奨しています。
結果として
塗布作業はオムニ製スプレーと比べ面倒ですが、塗布できればその後の作業は問題ありません。
オムニ製スプレーでは、目視では問題ないにもかかわらず、いざエッチングしてみると部分的に
エッチングできない個所が出たことが何度かありました。
いろいろ苦労して
富士薬品工業 FPPR-200 ポジ感光液を入手後、相当枚数基板を作製しておりますが、塗布作業については
いまだに模索状態です。とにかく表面張力が強すぎます。ポツポツがなく綺麗に塗布できても乾燥が
始まってくるとポツポツが生じてきます。何故このように表面張力を強くしてあるのだろうか?
ひょっとしたらサンハヤトの圧力か(個人では良好な感光基板は作れないように)・・・と疑いたくも
なります(オムニが製造を中止したのも単に経営上の問題であろうか?)。
対策として乾燥が始まる前にドライヤーを離して送風し、強制的に早く乾燥させる
ようにしています。これにより自然乾燥中に生じるポツポツは殆どなくなりました。
ザマー見ろバカども、悪質なことをしても能力のある消費者はそれに対する対策を考えだすノダ!。
またこのポジ感光液は表面張力が強いこともあり、脂分に極めて敏感です。このため銅箔面だけでなく
全面をクレンザーで磨かねばなりません。水洗中や水洗後の水分拭き取り中に他面の脂分が銅箔面に
付着すると思われます。このようにすることにより特段に薬品を使って脱脂作業をしなくとも
かなり良好に塗布することが可能となりました。
クレンザーは銅箔面にやさしいだろうという考えでクリームクレンザーを使用してきましたが、
結果的に粉末タイプの方が良いようです。クリームクレンザーによっては界面活性剤に脂肪酸を使用
したものがあります。脂肪と名の付くものは含まれていない方が良いでしょう。
スプレーによる塗布は感光液を無駄にしますので、比較的小型の基板、100 X 100mm 程度まで、は
シリンジに感光液を入れてドロップし、基板を傾けて感光液が銅箔面に行きわたるように塗布方法を
変更しました。
何一つ有用な情報を提供出来ないアホの皆さんに有用な情報を一つ
身近に販売店の無い皆さんは、エッチング液(塩化第二鉄溶液)の入手に通販で高い送料を払っていることと
思います。エッチング液自体も安価ではありません。身近に販売店が無くとも比較的容易に入手する方法が
あります。どの地方都市にも画材店はあると思います。この画材店で銅版画のエッチングに用いる
"腐食液" を安価に入手することが出来ます。価格は 500mL 入りで当地では 368円(消費税込み)です。
置いてなければ取り寄せてくれます。サンハヤトのエッチング液のように消石灰は付いていませんが、
必要であれば消石灰はホームセンター等で安価に購入することが出来ます。ご要望があれば画像アップします。
このようにサンハヤトに敵対することばかりしていると、そのうちサンハヤトから強力なウイルスメール
でも送ってくるかもしれません。
何度も書きますがこのように有用な情報を提供出来ない HP は削除しましょう。必要ありません。
工事中
当方の HP の内容を断りなく流用している HP があるようです。技術的な内容は自分で
苦労して苦労して壁を乗り越えてこそ HP に載せることができるのです。恥ずかしくありませんか。
断りなき流用は固くお断りします。