解答と解説 52〜68

52)タイヤの(空気圧)が低いまま高速走行を続けると(スタンディング・ウェーブ)現象が発生しやすいので注意が必要です。

空気圧が低いとタイヤは押つぶされて表面が波形に変形してしまいます。そうなると、タイヤ表面の温度が異常に高くなり、しまいに破裂(バースト)してしまうのです。このことをスタンディング・ウェーブ現象というのですよ。


53)急な下り坂などで(フットブレーキ)を長く使用するとドラムやライニングが加熱してブレーキ・オイル内に(気泡)が発生し、ブレーキがきかなくなってしまいます。これを(ベーパーロック)現象といいます。
これを防ぐためには急な下り坂などでは(エンジン)ブレーキを主体的に使用し(フット)ブレーキを補助的に使用しましょう。(エンジン)ブレーキを効果的に使用するためには早めに減速操作をしなければいけません。

フットブレーキは、そもそも摩擦力なのです。使えば使うほど熱の発生量は多くなります。そして液体は沸点を越えるほど熱くなるとブクブクと気泡を発生します。その気泡の逃げ場がなくなると‥‥。あ〜恐ろしい!これをベーパーロック現象というのです。
下り坂での速度調節は早めに、いきおいのつかないように慎重に!



54)『D』や『R』に入れると(アクセル)を踏まなくても、はうようにズルズルと動きます。これを(クリープ)現象といいます。停止中は必ず(フット)ブレーキを踏んでいなければいけません。

多くの説明はいらないでしょう。クラッチのない自動車の特徴なんです。
ATにクリープ、いやクリープのないATなんて‥‥?(ちょっと古い^ ^;)



55)雨の日、高速走行を続けると(ハイドロプレーニング)現象が発生します。タイヤが路面の薄い水の膜の上に浮いてしまうのです。こうなると突然ハンドルや(ブレーキ)がきかなくなってしまいます。速度を落として走りましょう。

ハイドロプレーニングは恐いですよ。路面とタイヤが密着していないんですから…。


56)車の速度が速くなるほど運転者の視野は(狭く)なり、前方注視距離が(遠く)なるため飛び出し等を見落としやすくなってしまう。

対向車の色がわかりますか?顔を動かさないとわかりにくいでしょう。そう、狭くなるのです。速度の速い新幹線なんかに乗っていると、遠くの山々はきれいにみえますよね、でもでも通過する駅名が読めますか?そうです、注視距離が遠くなるのです。


57)()順応は時間がかかるため、トンネルなど暗い場所に入る前に充分速度を落とす必要がある。

プラネタリウムに入ると投影が始まるまで何も見えないじゃないですか!でも外に出ると『ワッまぶしい!』とは感じるけれどすぐ慣れてしまうでしょ…!暗順応はつらいのです。


58)同じ距離であっても、大型車の方が小型車より(近く)に感じてしまう。

大きいのと小さいのと、どっちに威圧感があるかな〜?


59)夜間は昼間より、同じ速度でも(遅く)感じるため、知らず知らずに速度が(速く)なるので速度計に注意する必要がある。

物体の移動が目を刺激しなくなれば遅く感じてしまうでしょう。女性の方、夜道の一人歩きでそんなこと感じませんか?


60)走行中に車体が右へ横すべりをはじめたら、()にハンドルをあてて車体をまっすぐに修正する。

横すべりって車体の前で発生するの、それとも後ろ?どっちでしょう。慣性力を得て走行しているだから前がすべるはずはないでしょう。そうです後ろなのです。それならばお尻が右にすべれば頭も右ですよね。そう、すべった方向にハンドルをあてるのです。


61)オートマチック車はエンジン・ブレーキの効果が(少ない)ため、長い下り坂では早めに(2or Lレンジ)に変速しないとフット・ブレーキに頼りすぎることになり(フェードor ベーパーロック)現象を起こす危険がある。

AT車はDレンジだけ…なんて簡単に考えたらいけません。エンジン・ブレーキを高めるポジションを知って下さい。そのためにあるのが2レンジそしてLレンジなのです。


62)曲がり角やカーブでハンドルをまわすと(遠心力)が働き、車体は(外側)に引っ張られます。この力は速度が半分に落ちると(1/4)に激減します。それは、概ね速度の2乗に比例するからです。また、同じ速度であればカーブの半径が(小さい)ほど、この力は大きくなるのです。

遠心力!恐いですよ。だから曲がり角やカーブは徐行なんです!
アッそうそう、パワーステアリングってありますよね。あれは何で開発されたかわかりますか?あれは速度が遅くなったときに楽にまわせるように工夫されたんですよ。(この問題にあまり関係ないですが)



63)坂道で行き違うときは、(下り)の車が(上り)の車に道をゆずるようにしましょう。

どんなベテランだって上りに止まるのが好きな人なんていません!
だってスタートが難しいじゃないですか。



64)夜間、自車のライトと対向車のライトで道路の中央付近の歩行者が見えなくなります。これを(蒸発)現象といいます。

蒸発現象って云うんです。暗〜い道路で対向車とすれ違う時は速度を落としましょう。


65)タイヤチェーンは(駆動)輪につけるのです。だからFR車は()輪、FF車は()輪です。

エンジンの動力を受けてまわるタイヤを駆動輪といいます。

66)動きながら物を見る時の視力を(動体)視力と云い、静止視力と比べるとかなり低下します。

車を運転していると『見つめる』『見すえる』『見きわめる』ができません。
目の正面でとらえる努力をして下さい。



67)踏切の中などでエンストしてエンジンがかからない時、低速ギアに入れ(クラッチ)ペダルを踏まないでエンジンキーをまわすと車は動きます。

クラッチ切ったらダメですよ。駆動輪まで伝わらなくなっちゃうから…。


68)走行中エンジンの回転が上がったままになってしまったら、ギアを(ニュートラル)にしてフットブレーキで速度を落とすとよい。

惰力走行にしてしまえば、それ以上スピードは上がりません。あわててエンジンを切ったりしないようにね。パワーステアリングがきかなくなるし、フットブレーキの倍力装置もきかなくなってしまいますから…。